コリーヌ・ベイリー・レイの来日公演(大阪公演)翌日の記事で、すでにコンサートの簡単な感想は書いたのだけど、今日はセットリスト(演奏曲目)も含めてやや詳しく。
コリーヌが登場して、そのかわいらしさに会場が少しどよめいたことには前回も触れた。そのあと、「
こんにちは、おげんきですかー」と日本語で挨拶。そして、英語で「今日はアルバムの曲を演奏します」とたしか言っていた。
1「
Call Me When You Get This」:そして、一曲目はこの曲。いきなり、アルバムの中でもっとも軽快で気持ちよくって、僕が大好きな曲から。イントロに入るドラムを聴いただけで一気にテンションがあがる。コンサート翌日の記事でも触れたけれど、リズム隊の素晴らしさに心を打ち抜かれる。チョー気持ちいい!
2「
Trouble Sleeping」:続いて、以前、
プロモーション・ビデオとライブ映像をご紹介したトラブル・スリーピング。ときおり翳りのある表情を見せながも気持ちよさそうに歌うコリーヌがかわいらしい。
3「
Breathless」:「
これは友達についての曲です」というMCに続いてブレスレス。でもこの曲、親友のように付き合う相手への恋心を歌ったもの。コリーヌはこの曲では、いすに座ってギターを持って歌っていた。曲のブリッジ部分などのアレンジがCDとは違っていて、メリハリの利いた素晴らしい演奏だった。
4「
Enchantment」:続いてエンチャントメント。魅惑、うっとり、魔力といった意味のタイトルのこの曲だが、コリーヌが指シンバルを鳴らす姿に神秘的な雰囲気も漂う。

←こういう感じのもの。
5「
Till It Happens To You」:「
この曲がアルバムの中で一番好き。honest love song です」という紹介に続いて歌われたのはこの曲。マイナー調で、アルバムの中ではやや目立たない曲だと感じていたので少しこの言葉には驚かされる。でも、演奏を聴いてコリーヌの気持ちがわかった気がした。ゆったりとしたリズムで実にじっくりと演奏され、この日の演奏曲目の中でも最も強い「想い」を感じた。コリーヌ一人ではなく、バンドのサウンド全体が一つに凝縮していて、濃密で、素晴らしかった。
6「
Since I've been Loving You」:「
レッド・ツェッペリンが好きな人っている?」という言葉に会場の一部が盛り上がる。ここで、なんと
レッド・ツェッペリンのカヴァー曲が登場だ!と言っても、ギター・リフでバリバリの曲ではなくて、演奏されたのはこの曲。コリーヌが大好きだという前曲(Till It Happens To You)とも共通するものを感じた。
7「
Like a Star」:ここで再びギターを手にして椅子に座り、ライク・ア・スター。彼女の曲の中でもとくに人気の高い一曲で、お客さんの反応もいい。そろそろコンサートも佳境といった感じがする。
8「
Put Your Records On」:そして、グラミー賞にもノミネートされていて、人気も最も高いプット・ユア・レコーズ・オン!これもまたとっても気持ちがいい。お客さんもこの曲を待っていたという感じで、コリーヌが煽ったりしなくても会場全体で手拍子が沸き起こる。個人的には、こういう曲には手拍子はいらないと思うのだけど(むしろ、自然に踊るような曲だと思う)、会場が最高潮に盛り上がっているのがよくわかる。
9「
Butterfly」:そして、「
これはお母さんについての歌です」というMCの後にバタフライ。数々の苦しみを経験しながら成長してきた自分と、それを見守ってくれた母親への愛情と感謝の気持ちを歌った感動的な名曲。幸せそうな顔をしてこの曲を歌うコリーヌにこちらも嬉しくなる。ドラムなど、バンド・サウンドもこれまたチョー気持ちいい!
10「
I'd Like To」:「次で最後の曲です」というMCに会場「ええ〜〜!!」。アンコール前の最後の曲はアイド・ライク・トゥ。以前の記事で、これもある意味レッド・ツェッペリン的だと書いたのだけど、CD以上に迫力のあるグルーブ感がとてもかっこよかった。この日、もっとも熱くなれた一曲。
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Encore 1「
Choux Pastry Heart」:前回の記事に書いたとおり、猛・な速さのアンコールの手拍子のあとに、コリーヌが戻ってくる。アンコールの一曲目はシュー・ペイストリー・ハート。「
アルバムの中でもう一曲、私が一番好きな曲です」という紹介があったけれど、これも少し意外だった。でも、これも演奏を聴いて大納得。ゆったりとじっくりと演奏された点でも「Till It Happens To You」と共通する。サビではまるで天に向かって世界が広がっていくような感じがして、ものすごく気持ちがよい。まさに、至福のひととき。この日の演奏曲の中で一番素晴らしい演奏だったと思う。
Encore 2「
Seasons Change」:そして、いよいよ最後の曲、シーズンズ・チェンジ。演奏前に「
スティービー・ワンダーにインスパイアされてできた曲」だとコリーヌが言っていた。もうこの後には演奏する曲はないんだろうなぁという思いから、ちょっと寂しい気持ちでこの曲を聞いた。曲を演奏した後は、日本語で「
どうもありがとう、大阪サイコー!」と言ったりしたあと、蝶々のように舞台裏に消えていってしまった・・。
最後に、ライブの客層について。女性客が多いであろうことは予想通りだったけれど、男性もわりといた(3割くらい?)。カップル客も多かったけど、(僕みたいに)男性一人というお客さんもたまにいて心強かった(?)。あと、妊娠してるっぽい女性もいたけれど、胎教としても素晴らしいかも(そういえば、
ビリー・ジョエルのコンサートにも妊婦さんはいたなぁ)。年齢層でいうと、20代から40代くらいまでが中心だったと思うけど、年齢層もなかなか広かった。
あぁ、新作を発表したら絶対また来日して欲しいものだ。しかし、コリーヌが次に来日するときには、またチケット取れるのかな・・。
東京公演@恵比寿ガーデンホールのレビューはこちら→
東芝EMIスタッフの日記最後に一つだけビデオをどうぞ。
↓
YouTube コリーヌ・ベイリー・レイ@レッド・ツェッペリンのカヴァー!