2006年05月24日

パンツがはけたらピンク・フロイド

朝食というのは、いつもなんだか憂鬱です。今日はとくに寝起きの気分がよくなかったので、シャワーを浴びてから朝食をとることにしました。(ここで実際には筆者の裸身があらわになるわけですが、その辺の記述は差し控えさせていただきます。)

で、シャワーから上がり体を拭いているときのこと。頭の中でなぜか、こんなわけのわからない言葉が、力強く連呼されてしまいました・・・。

パンツがはけたら2分でご飯!パンツがはけたら2分でご飯!・・・(玄関開けたら・・・のCM調で)」

ときどきこういうことがあるんですが、頭の中で一度こういうのの繰り返しが始まると、自分の意思ではなかなか止められません。・・・しょうがないので、上着を着てからパンツをはき、昨晩の残り物を急いで温めました。

朝食というと、ピンク・フロイドの「RISE AND SHINE SUNNY SIDE UP MORNING GLORY(アランのサイケデリック・ブレックファスト)」という曲を思い出します。朝食時のさまざまな音を入れ込んだ変わった曲です。
原子心母
この曲はアルバム『原子心母』に収録されていますが、このアルバムの中では僕は(意外と)「Fat old sun(デブでよろよろの太陽)」が大好き(この邦題はひどい…)。プログレ的な曲ではないんですが、繊細で、眠たげで、けだるいボーカルがいい感じです。シンプルな曲ですが、心に残る美しいメロディが、頭の中で何度もぐるぐる繰り返されます(こういうのだったら、頭の中で延々と回ってくれても良いんですが・・・)。Aメロのボーカルが入ったところでフェイド・アウトし、ギター・ソロに置き換わるというのもかっこいい(このあたりでちょっとドラムがもたってるように聞こえるんですが・・・)。

↓曲ごとに試聴+ダウンロード購入することも可能です。
Pink Floyd『RISE AND SHINE SUNNY SIDE UP MORNING GLORY』
Pink Floyd『FAT OLD SUN』

2006年05月07日

ピンク・フロイド『夜明けの口笛吹き』

夜明けの口笛吹き』、ピンク・フロイドのデビュー・アルバムだ。ただ、この頃のピンク・フロイドはその後のピンク・フロイドとは別のバンドと考えた方がいいかもしれない。メンバーは、ロジャー・ウォーターズ(ベース)、リチャード・ライト(キーボード)、ニック・メイスン(ドラム)とシド・バレット(ギター・ボーカル)の4人で、バンドの中心人物はシド・バレットだった(デイヴィッド・ギルモアは未加入)。
夜明けの口笛吹き←通常盤 ←40周年記念盤

この作品がピンク・フロイドの最高傑作だというと、正統派のファンに怒られるだろうか?しかし、おもしろさはずば抜けていると僕は思う。シド・バレットという人物は本当にものすごい音楽家だと思う。彼の斬新な音楽性が無ければ、その後のピンク・フロイドが飛翔することはできなかっただろう。しかし、シド自身は音楽業界になじめず、精神を病んで麻薬におぼれ、セカンド・アルバム制作中にグループを脱退する。

この作品はかつて『サイケデリックの新鋭』という邦題をつけられていたそうだが、この作品はプログレでは無くサイケデリックだ。まず、宇宙空間を描いた神秘的なサウンドがスリリングな「天の支配(Astronomy Domine)」。宇宙の曲と言えば、デヴィッド・ボウイの「スペイス・オディティ」やエルトン・ジョンの「ロケット・マン」なども思い出すが、「別世界感」はピンク・フロイドのこの曲が圧倒的だ。こういう宇宙空間のイメージには、ある意味でレトロな雰囲気も感じるのではあるが、実験的なアプローチがとても刺激的でおもしろい。「マチルダ・マザー(Matilda Mother)」はかなりヤバイ曲だ。危険な曲だ。妙な空気感、サイケ調の妙なコーラス・・・頭の中のねじのねじれを優しくねじられている感じが気持ちいい。「お母さん、もっと(oh mother, tell me more)」と言いたくなる。後半では、エキゾチックなギター・ソロが色の付いた煙を巻き上げる。「フレイミング(Flaming)」もヤバイ。やばすぎる。やばくて、気持ちがいい。やばいのは僕の方かもしれないとも思う。実験的なのだが懐かしくもある、不思議な曲だ。「星空のドライブ(Interstellar Overdrive)」、これも妖しいギターがかなりやばいインスト・ナンバー。「バイク(Bike)」は遊び心あふれるユーモラスなポップ・ソング。この曲に限らないことだが、この作品の実験的アプローチにはどこか子供心をくすぐる要素がたくさん含まれている気がする。

この作品を録音していた隣のスタジオでは、ビートルズが『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を録音していたという。ピンク・フロイドの録音をのぞきに来たポール・マッカートニーは、彼らのサウンドの斬新さに非常に驚いたという。

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