5月5日は子供の日=
端午の節句、男の子の成長を願う日でした。昔は
五月人形を飾ったり、
鯉のぼりをあげたりしていましたが、そういうことをやらなくなってから大分たちました(僕が小さい子どもと見なされなくなってから大分たってしまったということ・・・)。最近は町中でもあまり鯉のぼりを見かけない気がしますが、これは
少子化の影響なんでしょうか。それとも、風習自体がすたれてきているのでしょうか・・。


というわけで今日は、唱歌「
こいのぼり」をあらためて思い出してみました。
↓
YouTube 「こいのぼり」ビデオ音源(歌:赤ちゃん)もう忘れかけてましたが、歌詞は以下のとおり。
こいのぼり(文部省唱歌)やねより たかい こいのぼり(屋根より高い鯉のぼり)
おおきい まごいは おとうさん(大きい真鯉はお父さん)
ちいさい ひごいは こどもたち(小さい緋鯉は子どもたち)
おもしろそうに およいでる(面白そうに泳いでる)
(作詞:近藤宮子、作曲:不明)
元々のこの歌の中には「
お母さん」が出てきません。これは、この歌が作詞された当時の男性中心的な家庭の雰囲気を反映しているのかもしれませんが、鯉のぼりが男の子のための男性的行事であったことが原因なのかもしれません。しかし、現在ではこんな2番の歌詞が歌われることもあるそうです。
2番
やねよりたかい こいのぼり (屋根より高い鯉のぼり)
おおきいひごいは おかあさん(大きい緋鯉はお母さん)
ちいさいまごいは こどもたち(小さい真鯉は子どもたち)
おもしろそうに およいでる(面白そうに泳いでる)
でも、実際には
鯉は子育てをしません・・。雌が卵を産んだあとは、孵化した子どもたちは自力で大きくなります。つまり、鯉の子どもたちには、成長を見守ってくれるお父さんもお母さんもいないというのが本当のところのようです・・(そう考えると、人間の家族構成に見合うだけの鯉をそろえるのではなくて、子どもの分だけ鯉をあげるのでもいいのかもしれません)。
ちなみに、
真鯉というのは「黒い鯉」のことなのだそうです。そして、
緋鯉というのは赤などのカラフルな鯉のこと。子どもの歌う歌なのに、けっこう難しい言葉を使ってますね・・・。