2007年02月24日

セックス・ピストルズ商品とパンク

当ブログでしばしばご紹介しているロック系ファッション・ブランド専門店analog rock」で、今日(2月24日)の夜19時30分から21時30分まで2時間限定セールがあります。商品はセックス・ピストルズのバッグ2品とスクーター写真のバッグ1品。定価5000円前後のものが2000円とお買い得!



タイム・セールではありませんが、セックス・ピストルズのTシャツもあります。セックス・ピストルズと言えば「パンク」バンドですが、彼らのファッションも激しく「パンク」でした(→ヴィヴィアン・イザベル・スウェア)。しかし、セックス・ピストルズ関連商品の多くは、あまり激しく「パンク」はしてませんね。普通のバンド・グッズとだいたい似たような感じのものが多いです。彼らの存在・シンボルだけで充分パンクだということでしょうか。ここにはちょっと良さげな物を集めてみました。



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2006年06月08日

洋楽の歌詞の対訳〜プリティ・ヴェイカント

洋楽を聴くとき、みなさんは歌詞の内容をどのくらい気にしますか?

僕は、まず最初に聞くときには歌詞の内容をほとんど気にしません(というか、すぐにはわからないからですが)。何度か聞いて好きになった曲については、歌詞カードなどを見て、おぉーやっぱり胸に響く内容の歌だったんだなぁと思ったりします。

しかし、歌詞やタイトルの日本語訳ってよく間違ってるんですよね。このブログでも何度か「これはおかしいんちゃうか?」というのを書いたことがあります(レディオヘッド『金魚鉢の中の孤独へのアンチテーゼ』ザ・フー『四重人格』「ドゥローンド」とか・・・)

で、今日のは間違っているのかどうかはわからないのだけど、ちょっと疑問に思った対訳・・・セックス・ピストルズプリティ・ベイカント」のサビの歌詞について。
↓↓
We're so pretty, oh so pretty... (we're) vacant.
「俺たちイキに生きてる。すごく洒落てるぜ。空っぽなんだぜ」


pretty には「かわいい(形容詞)」という意味と「とっても(副詞)」という意味があるのですが、僕はここは「とっても」という意味だと思ったんですよね。タイトル「プリティ・ヴェイカント」から、なんとなく、この二つで完結した表現なのだと思ってました。「イキ」だとか「シャレてる」という意味では使ってないのではないかと思ったわけです。そもそも、パンクの人間は自分のことをシャレてると表現したのかどうか・・・。

解釈の仕方としては、
1)「おれたちはイキだ」というのと「おれたちはまったくからっぽだ」という両方の意味をかけている→自分たち(の過激なファッション)に対する自虐的な表現なのだと考えれば、まぁ納得できる?(おれたちはキザでからっぽなんだよ)
2)プリティの後で少し間をおくことで「俺たちはシャレている」と言っているように見せかけて、その意味をひっくり返している??

まぁ、どちらが正しいのかはよくわかりません。ただ、対訳って、書き方によっては読み方を一つに固定してしまうんですよね。なかなか大変なお仕事ですね・・・。
勝手にしやがれ!!←勝手にしやがれ!!
Sex Pistols『Pretty Vacant』←試聴・ダウンロード購入可能!

2006年02月12日

楽しいセックス・ピストルズ

セックスについての記事もそろそろじっくり書いてくれという要望が最近多いので(うそです)、今日はセックス・ピストルズの話。セックス・ピストルズは、70年代の終わりにクラッシュダムドらとともにパンク・ブームを作り上げたバンド。楽曲、ファッション、ライヴ・パフォーマンスなどで人の度肝を抜くような過激なことをやらかしたバンドとして有名だ。

彼らのファッションはここでも何度か紹介しているヴィヴィアン・ウェストウッドヴィヴィアン・イザベル・スウェアがデザインしたもの。そして、彼らの精神的な過激さを支えたのがヴィヴィアンの相方でピストルズのマネージャー、マルコム・マクラレン。ピストルズの産みの親と言ってもいい存在だ。彼らは、お金儲けのために低俗化した音楽や、テクニックを偏重して精神性が低い音楽すべてを否定する。もともとベーシストであったグレン・マトロックが「俺はビートルズが好きだ」と発言したことでマルコムにクビにされ、替わりにピストルズのファンであったシド・ヴィシャスが加入したという話もあるくらいだ。
勝手にしやがれ!!←勝手にしやがれ!!
Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols←試聴はこちらから!

ともかく過激なピストルズではあるが、僕は彼らの音楽はかなり聞きやすいポップ・ソングだとも思っている。ボーカルや歌詞の過激さにはしびれる一方で、ちゃんとポップ・ソングとして心のつぼを押さえてくれる良質の音楽でもあるというところがピストルズのすごいところだと思うのだ。ピストルズの音楽は聞いていてけっこう「楽しい」のだ。

で、今日紹介するのはセックス・ピストルズの唯一のオリジナル・アルバム『勝手にしやがれ!Never Mind the Bollocks:Bollocks は混乱orきんたまという意味)』である。イントロでしょっぱなからぶちのめされ、ジョニー・ロットンジョニー・ライドン)のボーカルにさらにぶっとぶ驚愕のパンク・ロック「さらばベルリンの陽」、放送禁止にもなったにもかかわらず全英2位を記録したという「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」、俺は無秩序を望む反キリスト教の無政府論者だと歌う「アナーキー・イン・ザ・UK」は不動の名曲だろう。他にも、中絶への痛烈な批判の曲「ボディーズ」、思いのたけを叫びまくるジョニー・ロットンが圧倒的な「分かってたまるか」、俺たちはまったくもって空っぽだという言葉に共感してしまう「プリティ・ヴェイカント」、レコード会社非難と自分たちの態度表明の曲「拝啓EMI殿」など、良い曲がたくさん入っている。

パンク・ムーヴメントで出てきたバンドの中でも、ピストルズは圧倒的な存在感を持っている。ピストルズだけを特別扱いするのはおかしいという声もあるとは思うが、僕の中ではある意味、別格だ。過激で分厚い彼らのバンド・サウンドとジョニー・ロットンのボーカルの強烈なインパクトの前では、他の「パンク」バンドの印象はやや薄れてしまう(僕はクラッシュなども好きではあるが)。

パンク・バンドの中でピストルズが「特別扱い」を受けているのには他にも理由がある。彼らはアルバムを一枚出しただけですぐに解散した。実はアルバム製作時にすでに解散を決めていたという話もある。彼らは「決して商業主義には乗らない」というパンク的態度を最後まで貫き通した、おそらく唯一の「パンク」バンドだ(ジョン・ライドンはその後もいろいろやってるけど)。僕はこういう精神を批判するつもりも賞賛するつもりもない。商業主義に片足つっこみながらでも革新的なことを続ける道はあると思うし、それも悪く無いと思うから。ただ、彼らが貫き通した反骨精神が、彼らの音楽に驚くべき奇跡的なパワーを与えたことは間違いない。

最近、ジョニー・ライドングリーン・デイのことを「あんなのはパンクじゃない」とかなり口汚く罵ったらしい。こういう発言は人を不愉快にさせるだけだからあまり良くないよな・・・とは思いながら、ピストルズは圧倒的だったのだという印象を変えることも難しいと思う。