ジョン・レノンの「
イマジン(Imagine)」を小学生たちが行事で歌う予定だったのを学校側が禁止し、曲目を変更したことが話題になっている。イギリス南西部エクセターにある、英国国教会系の小学校(セント・レナーズ小学校)でのこと。学校側は、「イマジン」の「宗教がない世界を想像してごらん」という歌詞が「
反宗教的」だという理由で、行事で歌うにはふさわしくないと判断したらしい。そして、この決定に保護者らが反発しているのだとか。
Imagine there's no Heaven 想像してごらん 天国の無い世界をIt's easy if you try これは簡単にできるはず
No hell below us 地獄なんてものも無くて
Above us only sky 僕らの上には ただ空が広がっている
Imagine all the people 想像してごらん すべての人々が
Living for today 一生懸命に今を生きているところを
Imagine there's no countries 想像してごらん 国家の無い世界を
It isn't hard to do そんなに難しくはないはず
Nothing to kill or die for 何かのために 人を殺したり死ぬことはなく
And no religion too そして宗教もなくImagine all the people 想像してごらん すべての人々が
Living life in peace 平和に暮らしているところを
You may say that I'm a dreamer 僕のことを夢想家だと君は言うかもしれない
But I'm not the only one でも、僕だけではないんだよ
I hope someday you'll join us いつか君も 僕らの仲間になってほしい
And the world will be as one そうすれば 世界は一つになれる
(以下略)
で、これがイマジンの歌詞(日本語の翻訳は僕です)。「Imagine there's no heaven... and no religion too」の部分がキリスト教を否定しているように読めるということなのだが・・。
曲全体から解釈すると、「イマジン」は、
宗教・思想や人種、国家の対立から起こる殺し合いを批判し、平和を訴える歌だ。これまでの歴史においても、多くの戦争が宗教対立によって起こってきた。それを批判するために「宗教のために人を殺したり死ぬことが無いように」と歌っているのだ。
厳密に言うと、この歌が攻撃しているのは「宗教」ではなくて「宗教対立」である。しかし、この曲を聴く人が反宗教的な思想を獲得する可能性はあるから、一部のキリスト教徒がこの歌を嫌う気持ちもわからなくはない。しかし、宗教家が本当にやるべきなのは、「
人々に幸福をもたらすはずの宗教が人類に不幸をもたらしている」というこの歌の指摘を自己批判的に受け入れ、このようなことが起こらないように自らを戒めることではないか?
ちなみに、ジョン・レノンがキリスト教徒から攻撃されるのは今に始まったことではない。ビートルズの頃には「
ビートルズはイエスより人気がある」という発言をして大問題になったこともある。また、ジョン・レノンが殺害されたのは「イマジン」の歌詞が原因だという説もあるくらいだ。
YouTube「イマジン」ライブ映像視聴!←←かっこいいの見つけましたよ!しかし、なんと、
問題の歌詞「religion」を別の単語に変えてます。なんて言ってるのかわかりませんが・・・(泣)。


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