BANG! - The Complete History of the Universe
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本のプロモーション用アニメーション・ビデオなんてものがありました。いかにもブライアン・メイって感じのかっこいいギターが聴けます!
ブライアン・メイはもともとロンドン大学で天文学の博士課程の大学院生をしていたそうです。でも、クイーンの活動のために研究のほうは中断。しかしその後も宇宙のことにはずっと関心があったようです。音楽活動だけではなくて、こういう本まで書けちゃうというのはすごいですね。ただし、この本はブライアンが一人で書いたのではなく、天文学の専門家であるパトリック・ムーア、クリス・リントットの二人と共同で執筆されています。


パトリック・ムーアというと、過激な環境保護団体「グリーンピース」の創設者とまったく同名ですが、別人です。こちらのパトリック・ムーアは、グリーンピースのあまりに過激で非生産的な活動方針に嫌気がさしてグリーンピースを脱退したと言われていますが、彼自身もやっぱりかなり過激で・・原発を造りまくろうと主張しているようです・・。
原子力発電所・・・いつの間にか日本の電力のかなりの部分を原発が担うようになりつつありますが、さまざまな問題が放置されたまま、なし崩し的に開発が進められてきている感があります。たしかに、「CO2」の観点からすれば原発は「クリーン(?)」かもしれませんが、他に問題が多すぎると思うんですけどねぇ。放射性廃棄物の処理問題・・・従業員の被曝の問題・・・事故隠しの問題・・・。
そして、なぜか大都市から離れた地方にばかり原発は作られるという不条理・・・。都会の人間が使う大量の電力をつくるために、都会の人自身がリスクを負わずに、地方の人間にリスクを負わせているという言い方もできるでしょうか・・。
英語版だと読むのが面倒ですが、日本語版が出るとのことで読んでみようかなと思っています。
ブライアン、昔、インタビューで「宇宙とか天文は好きだけど、僕がやっていた赤外線天文学は全然面白くなかった」と言っていました。私、野辺山の電波望遠鏡の施設を見に行ったことがあるのですが、確かに普通の化学分野と同じIRチャートとかのデータが貼ってあるだけで、そこからは「宇宙」を感じ取ることは出来ませんでした。
宇宙の本というと昔ホーキングの本を読んだことがありますが、わかりやすい内容で書かれていれば宇宙っておもしろいですよね。日本語でないと僕も読めませんが・・・。電波望遠鏡の見え方って僕は体験したことがありませんが、チャートの見方がわからないと全然実感がわかないもんなんでしょうね・・。