2006年10月11日

ジョニ・ミッチェル『ブルー』

ザ・バンドの『ラストワルツ』での「コヨーテ」の自由奔放な歌唱にびっくりしたのがジョニ・ミッチェルとの出会いだったということを以前に書いたことがある。今日はジョニ・ミッチェルの名盤の誉れ高い『Blue(ブルー)』のご紹介。
ジョニ・ミッチェル/ブルー
1. オール・アイ・ウォント
2. マイ・オールド・マン
3. リトル・グリーン
4. ケアリー
5. ブルー
6. カリフォルニア
7. ジス・フライト・トゥナイト
8. リバー
9. ケース・オブ・ユー
10. リチャードに最後に会った時
Blue試聴はこちら

声の美しさ、アレンジの素晴らしさ、落ち着いたサウンドの気持ちよさ。『ブルー』というタイトルだが、決して鬱屈した音楽ではない。ちょっぴり恋のせつなさがあるが、伸びやかに軽く踊るジョニの歌声には、むしろ突き抜けたところがあって癒される。「名盤」と言われる有名な作品にもいろいろあるが(→ガッカリ名盤)、これは本当に素晴らしい作品だ。

冒頭からするりと引き込まれる不思議なサウンドを持つ「All I Want」。雑音のようにかぶせられるギターの不協和音、パーカッシブなギター、そしてパーカッションがどこかエキゾチックな雰囲気をかもし出す。ジョニのボーカルは、この不思議な空間を自由に飛びまわる小鳥のようだ。「My Old Man」は、ピアノと歌だけのシンプルで美しい曲。ジョニの空高く突き抜けるような高音ボーカルが、予測できない不思議な軌跡を描いて気持ちよく踊る。「Carey」では「All I Want」に似たサウンドが再び登場するが、こちらは背中をそっと押してくれるような前向きの力を感じるキャッチーな曲。「California」でも、ジョニの発する高音は名前も知らない不思議な鳥のさえずりのようで美しい。

YouTube「All I Want」by Holly Brook←これはHolly Brook(ホリー・ブルック)という女性シンガーのカヴァー・バージョンの映像。なんだか不思議な楽器(ダルシマー!)を使っての弾き語り。ジョニ・ミッチェル自身の映像は見つからなかった・・。
【輸入盤CD】Holly Brook(ホリー・ブルック)/Like Blood Like Honey <2006/6/6>←ホリー・ブルックの作品。「All I Want」は入ってません。彼女のホームページでも音が聞けますが、僕は上のカヴァーの方が好き・・→ホームページ
この記事へのコメント
TBさせて頂きました。ジョニは日本では受けないタイプですよね。
ホリー・ブルックって初めてしりました。ジャケ写、土屋アンナかと思いました(くだらなくですいません)。
Posted by m2 at 2006年10月14日 15:55
m2さん、どうもありがとうございます!
ジョニ・ミッチェル、日本では受けないタイプなんですかねぇ・・。たしかに、実力相応の知名度が無いという気はしますね。
ホリー・ブルック、僕もYouTubeを見ていて初めて知りました。土屋アンナ、確かに似てますね(笑)。
Posted by muse at 2006年10月14日 16:55
こんばんわ、guitarbirdです

ジョニー・ミッチェルはまったく聞いたことがないのですが、
先日、友達と行ったロックカフェでかかっているのを聴いて、
少しは興味が出てきました。
これはジャケットがいいですね。
そいえば、ゴッホの自画像のパロディのジャケットのアルバムも、なかったですか?

で、余談ですが、「がっかり名盤」の記事を、リンクを通して、
今さらながら読ませていただきました。
うちの弟が、スティーヴ・ウィンウッドの声が大嫌いで、
私がBFを聴いているところに弟が帰って来て「何を聴いてるんだ、やめてくれ」
と言ったことがありました。
これは時代のアルバムですよね、きっと。
私は、最近ようやく、いいなと思うようになってきました。
ちなみに私が聴いてるリマスター盤は、ジャケットがあの女の子のじゃなく、
地味なモノクロのメンバー写真のものです。
Posted by guitarbird at 2006年10月20日 00:24
guitarbirdさん、どうもありがとうございます。
ジョニ・ミッチェルのアルバム・ジャケットは絵も多いですよね。ゴッホのパロディというのは知りませんが。他の作品のも、なかなか美しいジャケットが多いと思います。
スティーヴ・ウィンウッド、僕もどちらかというと声は苦手なんですよね・・。彼のオルガンは好きなんですが。
Posted by muse at 2006年10月21日 18:21
こんにちわ、guitarbirdです
私が記事で取り上げたサラ・マクラクランのクリスマスアルバムに
ジョニ・ミッチェルのカバーが入っていたので、オリジナルを聴きたくて
ネットで探したらなんとこのいちばん有名なアルバムに入っていたので
早速買って聴きました。
が。
予想通りというか、やぱり苦手ですね。
なんだか落ち着かないんです、聴いていて。
声もあまり好きな方じゃないし。
とはいえ、新たな音楽の出会いがあり、この記事は、
そのひとつのきっかけにもなったので、報告します。ありがとうございます。
Posted by guitarbird at 2006年12月13日 08:19
guitarbirdさん、どうもありがとうございます。
サラ・マクラクラン、いま例によってユーチューブでチェックしようとしたら、ユーチューブはダウンしてました・・。彼女の「リバー」はシングルになるようですね。
ジョニ・ミッチェル、たしかに声質にはちょっとクセがありますよね。あと、自由奔放なメロディ・ラインは、落ち着いた雰囲気の中にも目を覚まさせるものがありますね。
Posted by muse at 2006年12月13日 12:32
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

【Joni Mitchell】秋の晴天にピッタリ
Excerpt: {amazon B000002N9Z} 女性アコースティック第一人者(日本だと森山良子みたいなものか?)ジョニ・ミッチェルのベストヒット。 ギターのカッティングが心地よいM-2。ジャネット・ジ..
Weblog: m2音楽の旅
Tracked: 2006-10-14 15:52

ザ・バンド 2
Excerpt: NO.00530 ザ・バンドのセカンドアルバム『ザ・バンド』 “イブシ銀” 渋い活躍をする人の事を指す言葉でプロ野球の世界では、今年遂に引退をする犠打日本記録保持者の中日(元巨人)川相選..
Weblog: まい・ふぇいばりっと・あるばむ
Tracked: 2006-10-21 11:52