意外に思われるかもしれないが、スティーブ・ジョーダンの名を僕が知ったのは、ビリー・ジョエルのアルバムだ。現時点でのビリーのオリジナル・ポップス最新作『リヴァー・オブ・ドリームス(RIVER OF DREAMS)(1993年の作品)』で2曲、スティーブ・ジョーダンがドラムを叩いている。
一つ目の「Two Thousand Years(2千年もの果てに)」はピアノの弾き語りがベースとなっている曲だが、スティーブ・ジョーダンのドラムが入ることで非常にドラマティックな波が生じる。人間の歴史を振り返り、子供たちの未来を想うビリー・ジョエルの熱のこもった歌唱に圧倒される大曲。「ビリー・ザ・ライヴ〜ミレニアム・コンサート」では、2000年を迎える前の一曲としてこの曲が歌われている。
二つ目の「Famous Last Words(ラスト・ワーズ〜夢の幕引き〜)」は、アルバムの最後を飾る曲。今のところ、ビリー・ジョエルのポップス・オリジナルとしても「最後」の曲だ。何かから解放されたようなリラックスした雰囲気の中、遺言とも引退宣言とも取れる内容が歌われている(ように思う)。本当にビリーがこれを引退宣言のつもりで歌っていたかどうかはわからないが、この時のビリーは何かから解放されて楽になっていたのだろうという類推は、おそらく正しいのではないかと思う。スティーブ・ジョーダンのドラムが生み出す自然なグルーヴ感が心地よい。マイナーながら、僕が大好きな曲だ。
アルバム『リヴァー・オブ・ドリームス』は、もともとはビリー・ジョエル自身のプロデュースでおなじみのビリー・ジョエル・バンドの面々で録音された。しかし、出来がいまいちだったため、ダン・コーチマーをプロデューサーに迎え、スタジオ・ミュージシャンを起用して録音しなおしたという経緯がある。そのためか、ビリーの作品の中でもかなりの異色作だ。最盛期のビリーとは印象が異なるので、ファンの間でも好みが分かれるようだが、僕は大好きだ。自分のお金で買った初めてのCDだということもあるが、ビリーの全アルバムのベスト5には入る。
まず、しょっぱなの「No Man's Land」では、これがビリー・ジョエルかと思えるほどヘヴィーでハードなロック・サウンドにいきなり驚かされる。これまでにも『グラスハウス』や『ストーム・フロント』で痛快なロック・パフォーマンスを披露してきたビリーだが、本作はパフォーマンスではなく「本気のロック」という感じ。「Great Wall of China(万里の長城)」では、ヘヴィーなサウンドと同じ音をたどり続ける不穏なギター・アレンジにしびれる。サビのドラマチックな展開も素晴らしい。「Blonde over Blue」は、ふんだんに不協和音をまぜたシンセサイザーとタイトなドラムが斬新だ。「Shades of Grey(見えないのは真実)」は唯一ビリー・ジョエル・プロデュースの元バージョンが採用された曲。アルバム中で最もプリミティブで洗練度の低いナンバーだが、当時コンサートではよく取り上げられていた。「All about Soul(君が教えてくれるすべてのこと)」は、ビリー・ジョエルの他の曲とは比較のできない唯一無二の名曲。円熟した歌唱にただただ酔いしれる。「Lullabye - Goodnight, My Angel(眠りつく君へ)」は、ビリーの当時7歳だった娘アレクサ・レイ・ジョエルへの子守歌。彼女も歌手としていよいよデビュー間近だというから、僕も歳をとるわけだ(笑)。そして、アルバム・タイトル曲「The River of Dreams」は、アルバム中もっとも希望に満ちた、明るい曲だ。ビリーの曲の中で最もダンサブルな曲。
YouTube Billy Joel「All About Soul」視聴←映像は関係ありませんが・・笑
Sony MusicBox Billy Joel「The River of Dreams」←プロモーション・ビデオ!
River of Dreams
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スティーブジョーダンもいろんなとこで演ってますね〜、ビリージョエルの作品でも叩いているとは知りませんでした。
これからもよろしくお願いします。
ジョン・メイヤーのライブ(11月)とクラプトンのライブ(12月)で今年は2度も生スティーブ・ジョーダンを体験する予定。楽しみです。
ビリーのタイコも演奏してたのね・・後でリストに追加しておきます。
スティーブ・ジョーダン、本当にいろんなところで叩いているみたいですね。ビリー・ジョエルのアルバムで叩いているのは、あまり知られていないマニアックな情報のようですね・・。
今後もどうぞよろしくー。
ジョン・メイヤーの方もスティーブ・ジョーダンなんですね。短期間に2回も生で見れるというのもすごい・・。それにしても最近は続々と大物が来日で、嬉しい悲鳴状態ですね。