2006年08月17日

靖国神社参拝に関する素朴な疑問

小泉首相の靖国神社参拝の報道を見ていて、素朴に思った。

そもそも、どうして戦場で死んだ者だけが崇拝されなくてはいけないのか?どうして戦没者だけが特別扱いされるのか?生き残ったものも同様に日本を支えてきたのである。いや、生き残った者こそ、戦後の日本の素晴らしい発展に貢献してきたのだ。戦場で死んでいった兵士よりも、戦中・戦後の苦しい時代を果敢に生き抜いてきた人々の方が立派でないと、どうして言えるのだろう?どうして戦没者は尊崇され、戦場に行ってもいない政治的指導者まで崇められ、生き残った者は恥ずかしそうにしているのか?

それから、空襲や原爆で亡くなった人々はどうなるのか?彼らは供養はされても、普通は「英霊」と呼ばれることはなく、尊敬されることもないのだ。

このように、素朴な疑問がいくつか置き去りにされているように思う。小泉首相の「パフォーマンス的参拝」によって、議論の軸を妙なところにずらされている気がするのだ。

国のため、天皇のために死ぬことこそが立派」という戦争中の発想が、いまだに消えていないということだろうか。そうだとすれば、これは驚きに値することだ。このような発想は、国家が兵隊を戦場に送りやすくするために巧妙にでっち上げたものだっただろう。いまだに、この発想が生き残っているとしたら、恐ろしいことだと思う。日本国民は、わりと簡単に戦争モードになりうるということを示しているように思えるからだ。


ラベル:反戦
posted by muse at 12:30| Comment(14) | TrackBack(24) | 想い・日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラバありがとうございます。靖国問題は戦後生まれの人間には、色々問題が多すぎると考えています。しかし、アメリカの保護の元、日本が急激な発展を遂げてきた事も事実。今。世界中で戦時下にない所がいくつあるでしょう?・大なり小なり、なんらかの形で戦争に関与しています。一刻も早く、世界中から戦争をなくしたいものですね。そういう意味では音楽はいいですよね。差別時代のJAZZ・反戦歌等心に響くものが多い。ノンポリだった私はJB・SAM&DAVE・WHAMの音楽が好きでした。ブログ初心者ですが、今後共よろしくね。
Posted by 赤三蔵 at 2006年08月17日 15:09
赤三蔵さん、どうもありがとうございます。
たしかに、いまでも世界中のいろんなところで戦争が起こっていて、大なり小なり、多くの人がそれに関わっているんですよね。人類は戦争に飢えているのかとでも思いたくなるほど。
音楽で状況を変えることができるかどうか・・なかなか厳しい時代だとは思いますが、思いを伝えていくことは重要ですね。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by muse at 2006年08月17日 18:31
トラックバック有難うございます。あの靖国神社に抵抗感のある人に出会うとほっとします。
Posted by worldforum2007 at 2006年08月17日 20:52
トラバ、ありがとうございます。
そうですね、靖国神社問題にはいろいろな「?」が付随します。
私としては、ワイドショーで流れる「カッコヨサ」に無垢な市民が扇動されないよう、気をつけてほしいものです。
市民が自分の頭でいろいろと考えられるよう、真実を、いろんな側面から、ちゃんと、報道してほしいです。
Posted by のぶ at 2006年08月17日 21:14
worldforum2007さん、どうもありがとうございます。
最近は感情的に(反中国・反韓国とかで)参拝賛成に回る人がいるようですからね・・。マスコミの取り上げ方にもゆがんだところがあるのかなとも思いますが、小泉さんに踊らされすぎですね・・。
Posted by muse at 2006年08月17日 21:17
のぶさん、どうもありがとうございます。
そうですね。マスコミは、靖国神社のことを丁寧には扱いませんよね。考える材料を与えてくれない。ただ、A級戦犯とか、政教分離とか、すでに言い尽くされていることだけを繰り返してしまっている印象があります。もっと他にも論点はあるのに。
Posted by muse at 2006年08月17日 21:23
TBありがとうございます。

靖国神社が「お国のために命を捧げた兵士や軍人を褒め称え、神としてお祀りする」という目的をいまだに持っている、ということは明らかです。遊就館の展示を見れば分かります。
ここ数年、靖国神社の参拝者が若い人を中心に増えて来ているということです。先日の終戦記念日は過去最高の参拝者数であったそうです。

>日本国民は、わりと簡単に戦争モードになりうる

私もそれが心配でなりません。
Posted by 景野禎夫 at 2006年08月17日 21:53
TB有難うございます。
政治関係者・各議員の過去に対する対応や国民・住民に対する考え方など到底理解できない事が山ほどありますが、こと『靖国問題』については皆さんが書かれているように『的外れ的パフォーマンス』に見えて仕方ないのです。
みんなが政治に興味を持って欲しい訳ではないですが、少なくとも『個人の疑問』を持ってほしいですね。

MUSEさんの記事もTBさせていただきます。
Posted by 田舎のパパ at 2006年08月18日 08:51
景野禎夫さん、どうもありがとうございます。
靖国神社がそういう性格を持っているということは明らかなのに、それとは異なる部分でばかり議論が起こっている気がします。小泉さんもそんなことにはまったく知らん顔で参拝してますし。こういうのは不誠実だと思うんですよね。
Posted by muse at 2006年08月18日 12:23
田舎のパパさん、どうもありがとうございます。
小泉さんの参拝によって議論が活発になったという意見もありますが、僕にはそうは思えないんですよね。首相のパフォーマンスに引きづられて、関心は高まっているけど議論は一向に深まっていない。賛成派も反対派も、同じことを繰り返して平行線になってる場合が多いですし・・。
もっともっと議論すべき論点・視点はある問題だと思うんですが。
Posted by muse at 2006年08月18日 12:28
TBありがとうございます。
戦死者が皆神様という考え方は違和感ありますよね。無理にでもそう言い切ることで、戦時中の国民感情をコントロールしてたんでしょうけど。
Posted by Ravioli at 2006年08月18日 18:42
Ravioloさん、どうもありがとうございます。
そうでもしなければ、戦場にいくことは難しかったでしょうね。また、仮にそのようにマインド・コントロールされていたとしても、実際の戦場はすさまじく恐ろしいところだったでしょう。相手を殺すか、自分が悲惨な死を遂げるかしかなかったわけですから。

Posted by muse at 2006年08月18日 20:22
TBありがとうございました。
まさにおっしゃることに、同感です!
そういえばそうですよね。実際に戦争で戦った人達をもっといたわり、尊敬すべきだと思いますね。まるで、「戦争で死んだのだから、すごいのだ」と言っているのと同じことです。
ちなみに、最近テレビを見ていると、「過去の戦争肯定派」の人達は、きれいな服に身を包み、お金のかかっていそうな部屋で語る姿をよくみます。それに対して「実際に戦争で戦い、生き残った英雄たちが、田舎の民家でつつましく暮らしている姿」を見比べると、「なんでや?」と怒りがこみあげてきます。まだ、「真の英雄たち」は生きています。もっと、大切にしてあげるべきだと思います。
Posted by なにわのおっさん at 2006年08月18日 22:45
なにわのおっさんさま(こんな呼び方でよろしいのでしょうか・笑・・)、どうもありがとうございます。

実際に戦場に行った人だけでなく、戦時中を生き抜いた人もおられますからね。あまり騒がずに、静かに昔の話が聞けたらいいのですが。それもだんだんと難しくなってきます・・。
Posted by muse at 2006年08月20日 19:41
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