
実は彼女を知ったのは、エミレーツ航空の機内。以前にも書いたとおり、エミレーツ機内では音楽が聞き放題だったのだが、「新作CD」数十枚の中でもっとも印象に残ったのがこの作品。一応、すべての「新作」を最低一曲は聴いてみたのだが、全曲じっくり聴いたのはこの作品だけだったかもしれない。
コリーヌ・ベイリー・レイ。彼女の作品はロックではない。オーガニックとか、ロハス(?)といった言葉も出てきそうなくらい、じつにゆったりとした落ち着きのある音楽だ。僕がまず驚いたのは彼女の歌声。彼女は湧き出る想いをつぶやくかのように、力まずに、やさしく歌う。時には、弱さも隠さず、ありのままの自然体で歌う。なにやら大げさな音楽が多い中で、こういうスタイルにはとても共感できる。
内本順一氏によるライナーノーツにはおもしろいことが書かれている。彼女は小さい頃からソウル・ミュージックやクラシックに親しんできたようだが、ロック・バンドをやっていたこともあるそうだ。影響を受けたミュージシャンとしてレッド・ツェッペリンやレディオヘッド、ビョークの名も出てくる。彼女の音楽が僕にとって新鮮で気持ちよく感じるのは、この辺にも理由があるのかもしれない。
彼女自身の手による楽曲も多彩で魅力的だ。一曲目の「ライク・ア・スター」は、素の彼女の歌い方がかわいらしい。「プット・ユア・レコーズ・オン」は僕の一番のお気に入り。気持ちのよいノリと、やさしく勇気付けてくれるメッセージが魅力的なポップ・ソング。「トラブル・スリーピング」も気持ちいいメロディ・・。「コール・ミー・ホエン・ユー・ゲット・ディス」も最高に気持ちのいい曲だ。カッティング・ギターのやさしいリズムの上で、ふわふわとした歌声が気持ちのよい音をなぞっていく。「アイド・ライク・トゥ」はアルバム中もっともファンキーなナンバー。コリーヌの自由な歌声は、ちょっとロバート・プラントっぽくも聞こえる(違う?)。
↓またまたYouTubeから映像を集めてきました。どうぞご覧ください。
YouTube「プット・ユア・レコーズ・オン」ライブ映像!!←すごくかわいい!
YouTube「トラブル・スリーピング」PV視聴!
YouTube「コール・ミー・ホエン・ユー・ゲット・ディス」「トラブル・スリーピング」ライブ!
TBありがとうございます。
彼女、盛り上がって来てますよね。
結構びっくり。
良いものは良い。の見本の様な感じですかね。
ただ、日本盤のジャケはちょっといただけません…
やはり元々のジャケのほうが良いかなぁ〜
などと思います。
ZEPがバックグラウンドにあるんですよね。
確か、アルバム出る前のシングルで何か歌っていたような記憶があります。
この盛り上がり方であれば、来日もありそうで、期待しています。
先日新作を出したMuseで検索していたところ偶然寄らせていただき、面白い記事にすっかり読みふけってしまいました。
コリーヌ・ベイリー・レイといえば、毎年恒例の英BBCが発表する新人ランキングで1位になっていたので、どんな人なんだろう?と楽しみにしていたのですが、最近の活躍っぷりは凄いですね!
ただ呼吸しているだけでキュート&ポップな彼女のナチュラルヴォイスに、最近すっかり魅了されています。
TB、ありがとうございました。
コリーヌさん、いいですよね。
彼女、本当にいろんな音楽を聴いているようで、引き出しも広い人のようです。次作も楽しみですね〜。
YouTubeのライヴ映像、僕も見てみようと思います!
日本で発売される前から海外ではかなり話題になっていたからでしょうか、日本では宣伝にも力が入ってますね。
ジャケットはどうして日本盤だけ違うんでしょうね?これはこれでもいいのですが、元々の写真の方が彼女の雰囲気が出てますね。
来日も期待しちゃいますね。
Museでのお越し、どうもありがとうございます。ご期待通りのMuseの記事は無く、申し訳ありません・・。
こういうタイプの歌い手さんって今まであんまり知らなかったのですが、とても気持ちいいですね。新人ランキング一位、期待の新人っていうのもうなづけますね。
たくさん執筆のお仕事をされているようで、すごいですねぇ。
コリーヌさん、まず、いろんなジャンルの音楽を吸収できる感性というのは素晴らしいことですよね。そのうえで、自分自身の歌い方を見つけている・・。ライブを実際に見てみたくなります。
TBありがとうございました。
輸入盤が売れすぎたためか、日本盤の売り上げはメーカーさんが期待していたほどではなかったようですが、ラジオではよく耳にしましたよね。
決して華やかではないですが、深く印象に残る素敵な声だと思います。
TBありがとうございました。
コリーヌの声はジャズにも合いそうだな、と思いつつ聴いています。
museさんのブログ、読ませていただいて
自分ととても好みが似ている方だな、と驚いてます。また読みにきます。
それにしても、派手さの無いこういう音楽がこれだけ話題になるというのもすごいことだと思います。ほんとに印象的な声、素敵なサウンドですね。
そうですね、コリーヌの声はジャズの雰囲気にも合いますね。またどうぞお越しください。よろしくお願いします。