
Elton John
「Your song」を聴いたことのある方は多いだろうが、このアルバムを聴いたことがある方は少ないのではないだろうか?このアルバムは、「Your song」に似た素朴な美しさを持つ曲がつまった作品だ。のちのエルトン・ジョンのような、やや媚びるような商業的な感じの薄い、目立たないが美しい作品。
僕の歌は君の歌+クロコダイル・ロック←「your song」の動画はこちら
「Your song(僕の歌は君の歌)」についてはあまり説明はいらないだろう。相手が気に入ってくれるか心配しながら歌を贈る場面を描いたバーニー・トゥーピンの詩と、エルトンの美しいメロディがともかく素晴らしい。この曲でようやくエルトン・ジョンはメジャー・ヒットを獲得する。「I need you to turn to(君は護りの天使)」は、ハプシコードやストリングスのきいたクラシカルな作りが美しい。「Take me to the pilot(パイロットにつれていって)」は、「クロコダイル・ロック」あたりにつながるエンタテインメント路線の楽しい曲。ソウルフルで、みずみずしくって、爽快だ。「Sixty years on(60才のとき)」はクラシカルで壮大なアレンジが美しい。「Border song(人生の壁)」はシングルとなったが、セールスはいまいちだった曲。ゴスペルや聖歌の雰囲気ただよう宗教色の強い曲だ。構成はやや単調だが、美しいメロディが徐々に盛り上がっていくアレンジにぐっとくる。CDにはボーナストラックが3曲ついている。なかでも「Grey Seal」が楽しい。のちに『黄昏のレンガ路』に収録される曲の、少しぎこちないけど初々しいバージョンだ。
この作品の「素朴な美しさ」は、ビリー・ジョエルのファースト・アルバム『コールド・スプリング・ハーバー』とも少し似ているように思う。ただし、ビリー・ジョエルが少し痛々しいまでに自分の弱さをさらけ出してプレイしていたのに比べると、エルトン・ジョンはやはり職人的な印象がある。


(ロケット・マンの記事もどうぞ)
今でも好きです。
私はベストしか持っていないのですが、このアルバムのジャケットの雰囲気は意外です。
学者みたい。
「ユア・ソング」は「イエス・イッツ・ミー」の次に好きな曲です!
そして、「Your song」は萩尾望都原作のドラマ「イグアナの娘」の主題歌にも使われていましたが、このドラマがすごく痛くて・・・。母に愛されない娘と娘を愛せない母の話なんです・・・。
グッドバイ・イエローブリックロードもすごく好きな曲です。
たしかにこのジャケット、すごい雰囲気ですよね。でも、この作品はのちのエルトン・ジョンとは違って、こんな感じにやや「深刻」かもしれません。うーん・・・深刻というのは違うかな?まじめな、真摯な感じですね。
結婚式にお二人で演奏というのはすばらしいですね。
「イグアナの娘」はドラマは見てませんが、主題歌で使われているという話は聞いてました・・・。
グッドバイ・イエローブリックロードもいい曲ですよね。アルバムの『黄昏のレンガ路』も、すごい曲がたくさん入った名盤です。
Your Song、確かに名曲中の名曲だと思います。
でも私には、近寄り難い曲なんです。
というのも私は、曲にあまりその人の感情を込めないでもらって、
その分聴いたこっちの感情が入り込めて作り上げられる曲が好きでして、
どうもこの曲は、エルトンそのままという感じで、
こっちの気持ちが曲に入ってゆけないんです。
まだBrickRoadの方が、聴いてて素直にいいなと思えます。
というか、BrickRoadがエルトンでいちばん好きな曲です。
なんだか贅沢言ってますが、私は専ら気持ちで音楽聴いてます(笑)。
エルトンアルバム多過ぎです。
ミューズさんの記事を読むと衝動買いしたくなるので控えないといけませんね!(笑)
「your song」の印象は、僕はちょっと違うんですよね。この歌のメッセージはエルトン・ジョンのものというより、歌詞を書いたバーニー・トゥーピンの色が強いような気がしています(あくまで印象ですけれど)。エルトン・ジョンはそれにぴったりの曲を職人的に作った、という印象が僕には少しあるんですよね。
でもたしかに、アーティストの想いを直接的ではなくて、ある程度昇華された形で提示された方が、ポップスとしては聞きやすいですね。
エルトン・ジョン、アルバム多いですよね。最盛期には半年に一枚とかいうペースで出してますし・・・。
ベスト盤を持っているアーティストの場合は、さらにアルバムを買うのは少し勇気が要りますよね・・・。
museさんの印象、なるほど、納得はします。
ですが、やっぱり近寄りがたい曲であるのは、変わらないです・・・
まあ、感覚的なものなので、どうしようもないのですが。
ちなみに、極端なことを言うと私は、そのアーティストが嫌いでも、
大好きな曲って、たくさんあります。
例えばヨー○○パのファ○○ル・カ○○ト○○ンとか(笑)。
アーティストが嫌いだけど、好きな曲、
アーティストが好きだけど、嫌いな曲、
どちらもありますね。
下の方がよくあるパターンかもしれませんが。
ハノイ先生のとこかも。
Your Songだけが目的で買ったアルバムなんですがなかなか良かったです。
こういうことがあるからベスト盤ってあまり好きじゃないんですよ。
ベスト盤に収録されない名曲ってありますからね。
また来まーす。
「Your Song」が圧倒的に有名ですが、アルバムとしても素晴らしい作品ですよね。しかも、荘厳な感じの曲は素晴らしくってもベスト盤にはなかなか入りにくいですからね。この辺はやはり、オリジナルのアルバムを聴く必要がありますね。
波野井露楠さんともお知り合いなんですね。今後もどうぞよろしくお願いします!