
試聴はこちらから→Naked Baby Photos
まずはアルバム未収録曲について。彼らのファースト・アルバムは本当に素晴らしいアルバムだったが、これに収録しきれなかった曲の中にも素晴らしい曲がいくつもある。「エディー・ウォーカー」はまさしくそんな一曲。ドラマチックな構成と美しく繊細なメロディ、それにコーラスのハーモニー。この曲のアレンジで彼らのその後のサウンドの方向性が決まったと言う。それから、以前にも少し触れた名曲「エマライン」。本当はこれをシングルにしたかったんだと彼ら自身が言うくらい、キャッチーで美しい曲だ。「ディック・ホルスター」と「フォー・ゾーズ・オブ・ヨール・フー・ウェア・ファニー・パックス」はスタジオでのセッション中の即興演奏。遊びまくりの楽しい演奏だ。「バッド・アイデア」は全力疾走のピアノ・パンク・ポップ。スカッ!!とする一曲。映画『The truth about cats & dogs:邦題好きと言えなくて
アルバム収録曲の別バージョンや、ライヴ音源も素晴らしいものが満載だ。まず、以前もご紹介した「ジャクソン・カナリー」。収録されているのは、オリジナル自主制作7インチ盤に入っていたプリミティブなバージョン。これは彼らが初めて録音した音源だという。この作品とライヴ活動が彼らの素晴らしさが口コミで広がるきっかけとなった。「アリス・チルドレス」のラジオ・スタジオでのライヴは、ライブとは思えないくらい完璧で、すさまじく美しい。そして、ファースト・アルバムのボーナス・トラックにライヴが収録されていた「トム&マリー」のスタジオ録音バージョン。少しふざけているようなゆるい演奏が楽しい。「アンダーグラウンド」のライヴは、ファースト・アルバムが出る前のもの。初期のライヴの盛り上がりが感じられる貴重な音源だ。「ジュリアンヌ」、「ソング・フォー・ザ・ダンプト」のライヴ音源では、曲のイントロがアルバム収録バージョンとはまったく異なっている。これでもかというほどの激しい演奏が楽しい。
最後の「ツイン・フォールズ」と「ボクシング」の2曲は、初来日時の渋谷クアトロでのライヴ音源だ。これらは海賊盤(ブートレグ)として売られていたので、持っている方がいるかもしれない。「ツイン・フォールズ」はシアトルのギター・バンド、ビルト・トゥ・スピルのカヴァー(オリジナル→There's Nothing Wrong With Love
ラベル:ベン・フォールズ・ファイヴ
ちょうど数日前にこのアルバムを聞いたばかりなので、なんてタイムリーな!って思いました。
この人たちの曲はやっぱり「美しい」という言葉がぴったりです。コーラスは決して上手いとは言えませんが(ダレンとロバート、すまないっ!)でも、哀愁漂う彼らの楽曲はどうしても忘れられません。他のどんなバンドともぜんぜん曲風が違うのよね。
おぉー、これはまたすごいタイミングですね!
ダレンとロバートのコーラス、うまいとはいえないかもしれませんが、いい味出してると思います。ベン・フォールズもうまい「はずし方」を心得てますしね。