2006年04月29日

誇れない議論@愛国心教育

愛国心」「国や郷土を愛する」・・・このような文言を教育の目標として教育基本法に盛り込むかどうかの議論が国会で続いている。このような議論をすればするほど、日本の政治のレベルの低さがわかってしまうから、早くやめて欲しいと僕は思っている。

僕は、「国を愛するのがいけない」と言いたいのではない。「国を愛する」ことを「教育する」という発想はナンセンスだと言いたいのだ。まったく議論する価値の無いことを議論していることに、多くの政治家が気付いていない。

「愛」というのは「自然と生じる」ものだ。個人の意思でコントロールできるものではない。人は、自分の意思で「〜を愛しよう」「よ〜し、これからAちゃんを愛するぞ!」なんて思うのではない。「気付いた時には〜をどうしようもなく愛してしまっている」というのが本当のところだろう。だから、「国を愛せよ」と教えられて愛する、という発想は異常なのだ(まさに軍国主義のやり方だ)。

素晴らしい人、素晴らしい自然や風景、素晴らしい風土、素晴らしい文化、おもしろい科学、素晴らしい技術・・・こういったものがあれば、人は自然と自分の帰属するものを愛するはずなのだ。政治家のすべきことは、この国や郷土を「自然と愛せるようなものにする」ため、素晴らしい自然や文化を壊さない、ということだけだ。「教育」で強引にやってしまおうというのは、最低のやり方なのだ。

最近になってこのような議論がさかんになったのには、いくつか理由が考えられるが、日本には愛せるもの・素晴らしいもの・誇れるものが無くなってきたと思い込む人が多いことも一因かもしれない。しかし、もしそうだとすると、それは多くの人が勘違いをしているだけだと僕は思う。素晴らしいものを探す努力を怠っている人が多いのではないか、と思っている。なぜなら、この国には素晴らしいものは山ほど転がっているからだ。僕自身、その氷山の一角にしか触れる事ができていないと痛感している。

環境破壊や環境汚染が広がっているのは事実だけれど、少し歩き回ってみれば、あるいは少し都会を離れてみれば、美しい自然や風景はいくらでも残っている。文化や芸能だって、古いものでも新しいものでも、素晴らしいものは探せばいくらでもある。僕が最近、素晴らしさに気付くことができたのは「文楽・人形浄瑠璃」だ。人形浄瑠璃の音楽はとても過激なのだ。伝統芸能ではあるけれど、前衛音楽といってもいいくらい、ものすごく創造的で刺激的な音楽である。ほかにも、建築物や彫刻・絵画など、素晴らしいものはこの国にいくらでもある。それから、科学や技術でも、日本は世界の最先端をいくような分野をたくさん持っているし、世界的に活躍するスポーツ選手だってたくさんいる。いろんなものに触れる機会を増やすというような努力は必要だけど、動き回りさえすれば、素晴らしいものはその辺にいくらでも転がっているのだ。

つまり、こういうことだ。この国には素晴らしいものがたくさんある。そういうものに気付くことで、自然とこの国の伝統や現状に喜びを感じることができる。政治家が愛国を「教育」の問題にしようとしているのは、まったくおかしなことなのだ。「この国でもっとも誇れないもの」は、真顔でこんな議論をしているこの国の政治家のレベルの低さだ。これでは、日本を愛することはできても、日本の国家を愛することはできない。

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ラベル:愛国心
posted by muse at 17:18| Comment(34) | TrackBack(27) | 想い・日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同感です。日本には素晴らしい自然も文化もあります。それを知っていれば国を愛する気持ちなんて自然に生まれます。ましてや故郷なんですから。こういうのは強制されるべきものではないですよね。
Posted by きょん at 2006年05月01日 00:04
きょんさん、どうもありがとうございます。
こういうことを「教育」やることにすると、かならず「強制」することになってしまうと思うんですよね。そういうのは本当の「母国愛」とは違う気がします。
Posted by muse at 2006年05月01日 12:35
「愛国心」などで愛ということばを使ってほしくないって思います。愛そのものが嘘っぽくなるから。この世の中に愛ってあることを信じたい。
Posted by メゾフォルテ at 2006年05月01日 17:52
メゾフォルテさん、どうもありがとうございます。
そうですね。政治家が言っている「愛国心」というのは、「国家への忠誠」みたいなものですからね。通常の「愛」とはだいぶ違うものです。
僕がここで書いたような「美しい自然や故郷への愛」というのは、「愛国」と言う必要は無いのかもしれません。
Posted by muse at 2006年05月01日 18:31
こんにちは、はじめまして。
トラックバックをいただきましたのでご挨拶に伺ってみました。
愛は自然発露であるという主旨の御持論をお持ちのようで、うなずかされました。
確かに、「愛する」とは強制される類のものでないことは確かですし、国家がやるべきことでないという点については同意見です。
ただ、私は愛することを「教える」ことはできると思います。逆に言えば、何も教えなくても愛するようになるかというと、私は疑問を持たざるを得ません。どう考えても、愛することを知らないとしか思えない犯罪が後を絶たないからです。本当に何もしなくても自然発露するものであるなら、あのような犯罪は起きないのではないでしょうか。

私は子供達に「愛」を教えるのは親の務めだと思っています。それは言葉で教えたり「愛しなさい」と言葉で命じるのではなく、「親が子供を愛する」ことでしか教えられないのではないか(もちろん溺愛することと愛することは違いますが)。
それが私の持論です。
お目汚しでしたら、申し訳ありません。
Posted by Radcliffe at 2006年05月01日 20:08
Radcliffeさん、どうもありがとうございます。

「愛することを知らないとしか思えない犯罪」・・・たしかに、多いですよね。どうしてこういうことが起こってしまうのか、もっと考えないといけない部分はありますね。

「愛」を教えることができるというご意見、納得いたしました。「愛しなさい」と言葉で命ずるのでは駄目だということですね。「親が子を愛する」ことが大切だ、と。・・・しかし、これが現代ではなかなか難しいのかもしれません。ここでねじれが生じているために、いろいろと問題が起こってしまうのかもしれません。

それと少し似てますが、日本の政治家がもう少し高尚な精神で国民を愛し、尽力してくれていたら、日本の政治を愛することもできるかもしれません。
Posted by muse at 2006年05月01日 20:22
TB有難うございました。今は子供が大人っぽくて大人が子供っぽい。チルドレンが
日本の代表だから国会も自治会か生徒会みたいにお粗末極まりない。仕事をしないで
歳費だけ持っていく人たちばかりですね。そもそも何が自分達の仕事か知らないが
結構多いのではないでしょうか?今戦争が起きて国のため死ねる人はどれくらい
いるでしょう。自分が日本人である事をあまり誇れない気がします。本当は愛国心は
言われないでもどこかに持っているでしょうが…
Posted by えりーと at 2006年05月01日 22:26
えりーとさん、どうもありがとうございます。
だれでもこの国が良くなれば良いと思っているのだろうけれど、実際には自分の保身のためとか、単純な敵対感情・嫌悪感とかで動いてしまうと悪い方にいってしまうのだと思います。
「戦争がおきて国のために死ねる」ことが素晴らしいことだとは僕は思いません。戦争には近づけずに物事を解決する知恵や活動こそが、本当に日本に住む人々のためになるものだと思います。
Posted by muse at 2006年05月02日 11:14
 TBありがとうございます。
 教育基本法改悪に反対です。
Posted by ぴゅうぴゅう 21世紀の風ブログ at 2006年05月02日 22:38
TBありがとうございました。
やはり、「愛すること」を教育するというのは抵抗有りますよね。それとmuseさんのおっしゃるとおり、日本には愛することが出来るものがたくさんあるけれど、それと日本という国家は別、だと思います。ほんと「愛国心」というときの「国」ってなんだろう。個人的には日本という「国家」(政治とかも含めて)は実はそんなに悪くないのかも、とも思っています(もちろん褒められたものではないですが)。もちろん色々問題は有るけど、よく言われるように諸外国の方が絶対に優れているかというと、それぞれ問題は抱えていますのでトータルで見ればどっこいどっこいではないでしょうか。だから良いところは認め悪いところは直す方向で進めれば良いのに、全否定か全肯定しか出来なくて、例えば全肯定してもらうために「愛国心」とか持ち出しちゃったりするところが問題ではないかな。
Posted by せばっちゃん at 2006年05月03日 02:30
つたない意見ですが、ご理解いただけたようで安心しました。
museさんの「親が子供を愛する」という基本の部分でねじれが生じているのではないかというご意見は、私もうなずくところがあります。個人的には、この問題は親の親の世代(戦後の高度成長期に家庭をないがしろにしたモーレツ世代)から始まっているのではないかと考えています。今、「親」になっている世代が、自分の親から「愛する」ことを学び損ねてしまったために、子供を愛することができずにいるのではないかと……
しかし、これは少し話題がずれていますね。申し訳ありません。

政治家がもっと高尚な精神で国民を愛するべきだというのは、全くその通りだと思います。たぶんそういうと今の政治家たちは「私は国民を愛している」というと思いますが、それはあくまで「(彼らに都合の良い選挙民としての一部の国民を)愛している」だけであって、到底「高尚な精神で(全体としての)国民を愛している」とは言い難い状態だと思うので。
まったく嘆かわしいことです……
Posted by Radcliffe at 2006年05月03日 10:23
ぴゅうぴゅう 21世紀の風ブログさん、どうもありがとうございました。教育基本法改正は「愛国心」の問題以外にもいろいろと難点があるんですよね。
Posted by muse at 2006年05月03日 11:51
せばっちゃんさん、どうもありがとうございます。
たしかに日本の国家もそんなに悪くないといえば悪くないかもしれません。でも全肯定してもらおうというような感じが問題だというのも同感です。
やっぱり、今回の自民党の改正には、「政治批判」を妨げようという思惑があるように思うんですよね。本当は、国家や政治を批判することも立派な愛国精神によるものなんですが、そういうことを教育現場から抹消したがっている感じがします。
単純に言ってしまえば、「自民党に反対する者には愛国心が無く、反国家的で許せない」という方向に持っていこうとしている感じですかね。結局これは、自民党の自信の無さなのかもしれません。
Posted by muse at 2006年05月03日 12:03
Radcliffeさん、どうもありがとうございます。
「親子の愛の問題は、今の親の親の世代から始まっている」というのは、僕もなんとなくそういう感じがしています。ただ、そうだとすると非常に根が深いことになって、かなり絶望的な状況だとも思えてしまいますね・・・。
ただ、子を愛する心は、ある程度周りの人が援助をしながら、親がじっくり子供と向き合うように努力していけば、自然と生じていくものだとも思えます。もちろん、子どもというのは憎たらしいことも頻繁にやるでしょうが。
Posted by muse at 2006年05月03日 12:12
心の中で感じていて上手く言葉に出来なかった事が全て書かれていて、何だか嬉しくなってしまいました。
日本には素晴らしい風景や文化、技術が沢山あって、私はそれらを「すでに愛している」と言っても過言ではありません。(^^)
でも、教育基本法で愛国心を強制されるのは、嫌いな人からゴーインに「オレを愛せよ。」と言われているようで、「絶対にいやだっ。」と思ってしまいます。(^^;)
Posted by ぷら at 2006年05月04日 20:27
ぷらさん、お久しぶりです。こんにちはー。
自然や風景も、文化・技術への誇りも、失われていく部分があるのは事実だと思います。ただ、その中で今の人に出来るのは、素晴らしいものをどんどん見つけていってもりたてていったり、守っていったり、あるいは新しく創りだす努力をすることでしょうね。「教育基本法改正」の議論はまったく的外れなんだと思います。
Posted by muse at 2006年05月05日 13:49
こんにちは。TBありがとうございました。私もこちらの記事にTBしようと思ってました(笑)。それで、私からは2つTBさせていただきました。

それしにしても、まったく同感です。議員先生たちについては、いったい何やってんだが、です。まあ、自分のところにも書いたんですが、今を生きる我々日本人がかなり気に入らないんだと思います。

気に入らないのは彼らの勝手としても、こういうやり方で、彼らの気に入る日本人が生産されるとはとても思えません。これも自分のところで書いたんですが、逆効果になる可能性もあるんじゃないかなあと。
Posted by Mudaidesuvic at 2006年05月07日 20:04
Mudaidesuvicさん、どうもありがとうございます。
しかし、こういうことを真顔でみんなで議論してるんですからね・・・。なぜ「教育」基本法なのかということをちゃんと意識して議論しているのかが疑わしい・・・。でも、これが成立してしまうと、また教育現場ではいろんな歪みが生じるのではないかと危惧しています。
Posted by muse at 2006年05月08日 12:54
「国を愛する」だの「郷土を愛する」だの、そういう議論を聞いていると、いつも素朴に不思議になることがあります。
 「国を愛する」ことを教育するという自体がかなり肝い気がするが、それ以上にその議論を政府や国会議員がまともにやっているということが余計に気持ち悪い。

 日本語はどうも主語がはっきりしませんね。日本国を愛する主語が(ある学生の)「私」ならば、日本国を愛するかどうかは「私」の選択なのであって、反対に、「私」が日本国を愛するように教育される対象にされる理由も、そんな義務もまったくない。余計なお世話です。仮に、「私」は日本国を愛さないとしても、それも「私」の問題です。何かの理由で、「私」は日本国をまったく愛さないという人がいても、「愛する」と「愛しない」というのは同格である以上、何ら不思議はない。
 社会的な個人というのは、こういう当然のことが理解されてはじめて、成立するわけなので、愛国心の強要は、要するに理性ある個人の否定もしくは制限でしかない。ばかげています。

 また、私が日本国を自分の国であるからこそ愛するのが当然であり、それが私の権利であるとすれば、そのはるか以前に私には、別の国の人が、同じように自国を愛する権利を、当然に認める義務が生じますね。仮にそれが北朝鮮で、あっても、ベラルーシであっても、この権利義務の関係は、微塵も影響されないはずです。

どう考えても国を愛する教育など、ばかばかしいものでしかありません。

Posted by jdx at 2006年05月10日 18:11
jdxさん、どうもありがとうございます。

国が愛国心を教育するというのも変ですし、それ以上に、なぜこのタイミングなのかということも気になりますね。小泉内閣になって以来、隣国との関係がかなり悪化しています。この状況での「愛国心教育」は、「隣国への敵対心」を醸成してしまう危険が非常に高い。なぜこんな「危険な」タイミングで議論を進めるのか?
結局、最近の日本政府は、隣国への国民の敵対心をあおっているのかもしれない。あるいは、すでに醸成されつつある敵対心に便乗しているという感じがします。このまま感情に流されていると本当に危険だと思いますが。
Posted by muse at 2006年05月10日 19:32
まったくそのとおりですね。タイミングというのは、大変重要なキーワードになると思います。新聞など大手マスコミや、establishedには、1ステージがすでに終了した後の時点において明示されている、声明や、公文書などしか残らないのが現状ですが、これはしかしブログが多様化され、時間に関係なく世界がつながっている現代には、まったくそぐわない方法論と考えるしかありません。
とにかく全てがおかしいと感じます。
いったいどうして、昨年、日韓友好年に竹島の日を制定するのか、50年が51年になったところで、国際法廷ではさほどの意味を持たない筈です。そこに意図的なものを感じざるを得ない。

もっと卑近な話として、どうして四半世紀以上も放置された北朝鮮の拉致事件が、急激にここまでクローズアップされるのか。人を拉致するようなめちゃくちゃな政権を問題にするのならば、何も傷心の家族を四半世紀にわたって放置する必要はまったくなかったはずです。どうしてあのタイミングで、いきなりクローズアップされはじめたのか。
また、それとあいまって、この事件の被害の「実績」が、国策もしくは行政全般に影響を与えるようになること自体が、はたして効果的であるのかどうか。

そういうことをあわせて見てゆくと結局、動いているのは、「意志(つまり感情論)」であって、「判断」ではないように思えるので、たとえこちらに分がある問題でも、非常に不快に感じるのです。

Posted by jdx at 2006年05月12日 03:52
TBありがとうございました。
ほんと何を考えているのやらといった感じですよね。
Posted by ryo at 2006年05月12日 14:17
jdxさん、どうもありがとうございます。

北朝鮮の「拉致」問題というのも、なんだか妙なことになってる気がしますね。今の政権になって解決に向かい始めたようにも見えるのだけれど、一方で、「ちょっとでも引き伸ばそう」としているようにも思えることがあります。つまり、この問題で世論が盛り上がっている状態を長引かせようとしているような雰囲気を少し感じるんです。「ちょっとずつ解決していくのが今の政府にとっては一番おいしい」ってことになってるような気がするんですよね。

これはさすがに考えすぎかなぁ・・・。
Posted by muse at 2006年05月12日 20:43
ryoさん、どうもありがとうございます。
いまの政府は、なんだかあまりにも強引だという感じがしますね・・・。「本当はもっともっと突っ走りたいのだけど、ちょっと抑えてます」というような雰囲気もあるので、ますます怖くなります。
Posted by muse at 2006年05月12日 20:54
遅くなりましたがTBありがとうございました。

ナショナリズムのない国家などないのかもしれませんが、愛国心云々を法律に盛り込みたいのなら国とは何か、愛国心とは何かという入り口の議論をきちんと行うべきかと思います。
Posted by o_sole_mio at 2006年05月13日 11:43
o_sole_mioさん、どうもありがとうございます。
そうですね。愛国心が意味するところを曖昧にしたまま、「国を愛して当然でしょう」という雰囲気だけで強引に法制化しようとしている感じがありますね。
国を愛する心はわりあい多くの人が持っていると思います。ただ、政府側が「国を愛せよ」と言うとき、それは「政府に従順であれ」という意味になってしまうんですよね。でも、国民には、「<span style="color:#00FF00;">国を愛するがゆえに政府のやり方を非難する</span>」という使命もあると思います。今回の改悪案は、こういう活動を「反政府的」だとして抑え込んでしまう危険性があると思うんですよね。
Posted by muse at 2006年05月13日 17:20
この国の芸能や文芸を愛するということを考えると、やはり現況のような厚かましい大国志向(大国的思考)を許容することができない。
今政府や保守派が進めたがっているのは、要するにアメリカ流の国家主義なのではないでしょうか。「日の丸よ永遠なれ」とか言いそうですね(肝!)。

 そんな一切は、諸行無常の一言で本来は通過できるものの筈ですが。日本にはもともと、人間のつくる一切の構築物を「よどみにうかぶうたかた」と見切るという所業無常の心地よさがあるのですし。時にはそういうものも覗き見てみるのも一興かもしれません。


それを、できなくしているものは何か。
結局、ある個人がある国家に属している場合に、彼の人権を保障するのはその帰属国家以外に存在し得ないという、現在の古臭い枠組みに帰結すると感じます。
国家がそこに属するもののみを対象に人権を保障する--それが当然ならば、どういう過剰防衛も先制攻撃も、国民のため、人権のためと言いくるめられます。個人はもとより、民間団体が検察や政府関係者なみの証明力を持つということは、きわめて困難なことなのですから。

 難民や脱北者を悩ませ続けているこの古臭い枠組みが、厚かましくも普遍、不偏の真理と同等のように言いくるめる厚顔無恥な保守派言論を、決して許すべきではない。人権は、理性持つを持つ一切の存在者に当然に備わっているものだという原点が、ひとつの絶対的価値であると考えます。
Posted by jdx at 2006年05月14日 05:03
jdxさん、どうもありがとうございます。
どうも最近の「排他性」の高まりを見ていると、日本人には「余裕」が無いのかなぁと思えてしまいます。経済的にも、精神的にも。でも一方で、豊か過ぎるくらい豊かな面もある・・・。どこからねじれてしまうんでしょうね・・・?
Posted by muse at 2006年05月14日 17:22
愛国心の教育(実質は愛国の義務)を
法律に加える前に、
政治家には国を愛してもらえるように努力してもらいたいと思います。

業者テスト(市販のテスト問題)の裏に、
関心・意欲・態度を調べるちょっとした問いが
ありませんでしたか?(理科、社会)
本来は正誤などないはずだが、A,B,Cで先生に評価されたことがあります。
それ以降僕は、いいこぶった回答をしたことがあります。(態度のいいふりをして、評価Aをもらう。)
Posted by マンデーいいないいな at 2006年06月23日 11:46
マンデーいいないいなさん、どうもありがとうございます。
「愛国の表明」を義務化してしまいそうな愛国心教育はやめてほしいですよね。まずは政治家自身が、自然と尊敬できるような人物に成長して欲しいものです。
僕自身は、関心・意欲・態度を調べるような問いに答えたかどうかよく覚えていません・・。でも、どうしても子供は、いいこぶった反応をしてしまうことが多いですよね。
日本が他国にしたことを反省的に教えることを「自虐史観」などと言って否定した上で「愛国心教育」をするようなことになれば、ほんの数年たてば(いとも簡単に)、積極的に戦争ができる国が出来上がる気がします。
Posted by muse at 2006年06月23日 18:33
こんばんは、 

  私のプログへのトラックバックありがとう

 ございます。

  詳しい解説ありがとうございました。

 また、伺わせてくださいね。
Posted by ハチ公 at 2006年11月23日 01:35
ハチ公さん、どうもありがとうございます。
僕も猫・犬、大好きなんですよ。またそちらへもうかがいますね。今後もどうぞよろしくお願いします。
Posted by muse at 2006年11月23日 17:02
記事に本当に同感です。日本を愛しなさいと言いながら政府を盲信しなさいといわれているようで怖い・・・。
義務教育で教え込むというところから洗脳みたいですよ。
愛せなくなったのはというか誇れなくなったのは日本の文化や歴史や自然でなくて今の政府、政治家たちですよね。
Posted by いっこ at 2007年07月24日 23:55
いっこさん、どうもありがとうございます。

そうですね。今の政府ももうボロボロの失態続きで、美しい日本どころか、国のイメージを汚しまくってますしね・・・。目を政治からそらせば、日本にはまだまだ愛すべきものがたくさんあります。
Posted by muse at 2007年08月03日 16:36
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各団体からの抗議声明(2) ― 教育基本法「改正」問題
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Weblog: さびしんぼうのブログ♪
Tracked: 2006-11-22 14:14

政治家よ「教育基本法の精神」に立ち返れ
Excerpt: ◆子は親の鏡◆(子=国民・親=政治) けなされて育つと、子供は、人をけなすようになる とげとげした家庭で育つと、子どもは乱暴になる 不安な気持ちで育てると、子どもは不安になる 「かわいそうな子..
Weblog: 競艇場から見た風景
Tracked: 2006-11-22 15:17

ふん「単独採決」総選挙で勝利し、元に戻すのみ!
Excerpt: 教育基本法改正案を単独採決 安倍政権が最重要法案と位置づける教育基本法改正案は15日夕、衆院同法特別委員会で野党欠席のまま原案通り可決した。与党は週内に本会議でも可決し、参院に送付する構えだ。[記事全..
Weblog: 競艇場から見た風景
Tracked: 2006-11-22 15:26
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