2006年03月25日

ニール・ヤング〜ジョニー・ロットン〜カート・コバーン

僕の好きなライヴ盤を何枚かご紹介してきましたが、今日はニール・ヤング&クレイジー・ホースのライブ盤「ライヴ・ラスト(LIVE RUST)」!!アコースティックな美しさから、歪んだギターの炸裂するロック・ナンバーまで、ニール・ヤングの魅力を一度に楽しめる最高のライヴ盤です。
liverust.jpgライヴ・ラスト
視聴はこちら→Live Rust

ロック・バンドのライブは普通、一曲目は勢いのあるロック・ナンバーで始まるところだろうが、このライヴ盤はとても静かに始まる。「シュガー・マウンテン」「アイ・アム・ア・チャイルド」「Comes a Time(今がその時)」と、アコースティック・ギターの弾き語りの曲が心を落ち着かせてくれる。「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」ではピアノも入り、どこか山の上の方から聞こえて来る高尚な音楽のような美しい響きがする。

そして、エレキ・ギターに持ち替えての「マイ・マイ、ヘイ・ヘイ」。この曲はエレキー・ギターでの弾き語りといった感じ(最後から2曲目の「ヘイ・ヘイ、マイ・マイ」はエレキ・ギターが炸裂するバージョン)。ここから徐々にロックの世界に突入していく。「When You Dance I Can Really Love」は、重く歪んだギターに渋いコーラス・ワークがかっこいい。「ローナー」での激しいギター・ソロは、さっきまでのアコースティック・ニール・ヤングからは想像できないぶっとびぶりだ。

ここでまた、アコースティックに落ち着いた曲が入る。麻薬で命を失う友人を歌った「ダメージ・ダン」。ピアノが優しく、美しい「Lotta Love(溢れる愛)」は、イントロがローリング・ストーンズの「夜をぶっ飛ばせ」にちょっと似ている。

そして、またまたロックに炸裂する「Sedan Delivery」。この曲は、パンクっぽいAメロと、ニール・ヤングらしい渋さと空間の広がりを持つBメロのコントラストがともかくかっこいい。ギター・ソロにもぞくぞくくる。「コルテス・ザ・キラー」は、南米を征服したコルテスの物語でスペインでは放送禁止となった曲。侵略・植民地主義を冷徹な眼差しで見すえた詞と、低く激しくうなりまくるギターが心をざわめかせる。最高だ。「シナモン・ガール」も深く歪んだギターが炸裂するナンバー。ニール・ヤングの曲は、ギターが荒れ狂っていてもボーカルやコーラスは美しく、全体としては綺麗な曲であるところがおもしろい。「ライク・ア・ハリケーン」は、触れると感電しそうなイントロのスリリングなギターとギター・ソロが印象的。

ヘイ・ヘイ、マイ・マイ」はロックと、セックス・ピストルズのジョニー・ロットンをたたえる歌。ニルヴァーナのカート・コバーンは、この曲の歌詞から「錆つくくらいなら燃えつきた方がいい」と書き残して自殺したとされる。割れる寸前の歪みギター、すさぶるギター・ソロ、ロックンロールは死んだりしないというメッセージ・・・この曲こそニール・ヤングの真骨頂だろう。そして最後の「今宵その夜」では、熱のこもったものすごいギター・ソロが延々と繰り広げられる・・・。

ニール・ヤングのボーカルは声質に少しクセがあるので(音程もたまに甘い)、ボーカルの好みは分かれるところかもしれない。しかし、楽曲の渋さ・美しさと、魂の震えに奮うギターのかっこよさは尋常ではない。

DVDもあります(が、音源が同じなのかは不明…)→★送料無料! ラスト・ネバー・スリープス【HMBR-1005】=>18%OFF!★送料無料! ラスト・ネバー...
posted by muse at 16:08| Comment(8) | TrackBack(2) | Neil Young ニール・ヤング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「錆つくくらいなら燃えつきた方がいい」
眼から鱗です。
私もそんな人生送りたいぜっ!と、思っちゃいました。良い言葉だ。。。
ホント、良い言葉だ。
Posted by emiko at 2006年03月25日 23:31
私がニール・ヤングを初めて知ったのは、CSN&Yの時。
あとは、THE BAND の 「ラストワルツ」に参加している時。
あまり、ハードなイメージがないんですよね。
ロックっていうより、フォークに近いイメージでした。
Posted by Nob at 2006年03月26日 01:01
emikoさん、どうもありがとうございます。
そう、僕もそんな人生送りたい!とは言っても、燃え尽きるにはまだ早いけれど・・・。
Posted by muse at 2006年03月26日 11:12
Nobさん、どうもありがとうございます。
そうですね。たしかにニール・ヤングにはフォークのイメージがあります。でも、この人はものすごいロック魂を持った人なのだということがこの作品からは強烈に伝わってきます。ハードでありながらフォークの美しさも失っていない、という感じですね。
Posted by muse at 2006年03月26日 11:18
TBどうもありがとうございました。ニールへの熱い思いが出たmuseさんの記事、鳥肌が立ちながら読みました。
このライブ盤の「コルテス・ザ・キラー」は、本当に最高ですね。「LIVE RUST」から約30年・・・今でも「ヘイ・ヘイ、マイ・マイ」で表したロックの精神を忘れずに生きるニールの姿には惚れ惚れします。
僕のサイトにリンクしておきます。今後もよろしくお願いします。
Posted by クマ・ブルース at 2006年06月04日 23:17
クマ・ブルースさん、どうもありがとうございます!
コルテス・ザ・キラーはオリジナルも含めて大好きな曲ですが、このライブ・バージョンは最高ですね。最近のニール・ヤングの動きにも惚れ惚れしますね。
リンク、どうもありがとうございました。こちらからもリンクを貼らせていただきます!
Posted by muse at 2006年06月05日 18:31
リンク、どうもありがとうございます。嬉しいです!
本当に、ニール・ヤングという人は錆びる事のない人ですね。
昨夜、museさんのブログの記事をほとんど読みました。面白いです!熱くなります!
なんか、感性や思考の近さを感じました。人間性と音楽は密接だから、音楽の好みも似ています。
レディオ・ヘッドは、僕も特別好きなバンドです。部屋にポスターが・・小さいのも含めて7枚貼ってあります。Tシャツも持っていますよ。
現代の最先端音楽を思想面も含めて完全に消化した彼らは、今後どうなっていくのでしょうかね?トムのソロも楽しみですが、ヘッドの新作が楽しみです。
長く書いてしまいました。今後も長いお付き合いを!
Posted by クマ・ブルース at 2006年06月05日 22:55
クマ・ブルースさん、どうもありがとございます!!
人間性と音楽はつながってますよね、やっぱり。どういう音楽を聴く人なのかを聞けば、その人のことがある程度まで分かってしまうこともあります。
レディオヘッドのポスター7枚!いいですねー。レディオヘッドの新曲はネット上でもいくつか聴けるんですが、素晴らしい曲がどんどんできてますね。楽しみです。
Posted by muse at 2006年06月06日 12:48
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