日本盤はこちら(CD EXTRA仕様:「ロスアンジェルス紀行」「さよならハリウッド」「僕の故郷」のライブ映像を収録!)→ソングズ・イン・ジ・アティック
視聴はこちら!→Songs in the Attic
アティック(attic)というのは屋根裏部屋のこと。つまり、このアルバム・タイトルには「屋根裏部屋にしまってあった過去の作品を再発見する」といった意味がこめられている。ビリー・ジョエルは『ストレンジャー(1977)』『ニューヨーク52番街(1978)』で大ヒットを飛ばす前は、セールスが伸びずに悩んだ期間が非常に長かったアーティストだ。シングル「ピアノ・マン」のヒットはあったものの、アルバムとしては『コールド・スプリング・ハーバー』『ピアノ・マン』『ストリートライフ・セレナーデ』『ニューヨーク物語』と、ソロ・デビューのあと実に7年もの間、大きなヒットには恵まれなかった(ハッスルズ、アッティラなどでの活動も入れるともっと長い…)。これらの初期作品の中には録音・アレンジ面で最高の出来とは言えないものもあるが、収録されている曲自体は実に素晴らしいものが多い。これらの曲にもう一度新たな息を吹き込んで世に出したい、というのがビリー・ジョエルの意図であった。
というわけなので、このライヴ盤にはビリー・ジョエルの有名な大ヒット曲はあまり入っていない。活動初期のマイナーな曲が多い。しかし、はっきり言って、ビリー・ジョエルのライブ盤の中ではこの作品が一番素晴らしいと僕は思う。なによりも、このアルバム(1980年)はビリー・ジョエルと彼のバンドが最高潮のときで、演奏のパワーが断然違う。それから、曲の素晴らしさ。しかもこの作品では、それぞれの曲の良さを一番発揮できる場所でのライヴ音源が選ばれている。たとえば、スケールの大きなロック・ナンバーはアリーナでの音源、繊細なバラードはクラブ・ライヴハウスでの音源というように。
地響きのような壮大なシンセサイザーから始まる「マイアミ2017」は、スタジオ録音バージョンよりはるかにパワフルだ。以前も紹介した哲学的な名曲「夏、ハイランドフォールズにて」が入っているのがまた嬉しい。スタジオ録音バージョンからは想像もつかないほどスケールの大きな演奏が楽しめる「街の吟遊詩人は…」は、このアルバムの中で最も好きな曲のひとつ。ビリーは、この曲がドビュッシーを意識したものであることをライナーノーツに書いている(あまりそういう印象はないのだけど…(笑))。「ロスアンジェルス紀行」はどこかのローカル・ロック・バンドの気楽な演奏という感じがして楽しい。ファースト・アルバム『コールド・スプリング・ハーバー』からはもっと演奏してほしかったという気もするが「シーズ・ガット・ア・ウェイ」「エヴリバディ・ラヴズ・ユー・ナウ」の2曲が聞ける。これまたスタジオ・バージョンよりはるかにパワフルな「さよならハリウッド」は、このアルバムからのシングルとして大ヒットしている。ビリー・ジョエルの曲の中である意味で最もロック色の濃い「キャプテン・ジャック」は、若者特有の憂鬱さ、空虚さを吹き飛ばすビリーの強いメッセージに大興奮する。「僕の故郷」はアコースティック・ギターの響きが美しいラヴ・ソング。バレンタインの贈り物として(当時の)奥さんに贈った曲だそうだ。「さすらいのビリー・ザ・キッド」は最近のライブでもよく演奏されるのでファンならよくご存知だろう。「楽しかった日々」もよくライヴで演奏されている曲だが、みずみずしさとパワーにおいて、このアルバムの演奏は最高だ。最後の最後にピアノを少しとちるところはご愛嬌(笑)。
全曲にビリー自身の解説がついていて、さらにプロデューサー、フィル・ラモーンからのコメントもついているのがまた嬉しい。CDジャケットの内部に、ビリーの生い立ちやバンドの写真がたくさんあるのも嬉しい。「楽しかった日々」の直筆歌詞原稿と思われるものの写真も見られる。あまり関係ないが、ビリーが「Whity(シロ?)」という犬と一緒に写っている写真もある。ビリーの飼い犬だろうか?
ラベル:ビリー・ジョエル






先日「ソングス・イン・ジ・アティック」をレンタルしてきてやっとCDで聴くことが出来ました。このアルバム、私にとっては全曲通して1つなんだなぁと改めて感じました。音の良さはやっぱりCDですが、20年前のカセットはレコードに針の降りる音や雑音も含めて愛しいなぁと改めて思ったりもしました(笑)
新しいブログ雰囲気良いですね。
ソングズ・イン・ジ・アティックは、ビリー聴いた中で初めてのライヴアルバムでした。
少し粗い録音がライヴ感を十分に出ていて聴いてて楽しくさせてくれます。
中学生の時、ビリーのラジオ番組を録音していて、このアルバムに入っていた曲は知ってた曲が多かったので、発売されてからも聴いてなかったのですが、ブログで知り合った方にすすめられて最近聴いてみました。
すごくいいライブアルバムですよね。とても気に入っています。
最近、パソコンを新しくしたんですが、新しいパソコンの画面ではどうも前の背景はまぶしすぎたので、背景を変えてみました。いい感じですか?どうもありがとうございます。
この作品はやっぱり、最高の曲の最高の演奏だけを選んだものなので、すごいライヴ盤だと思います。ビリージョエルのライブ盤といえば、僕もこれが一番お薦めですね。
初めて聴いたビリーの曲が「さよならハリウッド」なので、特別思い入れがあります
未だにアルバムはこれしか持っていません
「さよならハリウッド」は『ニューヨーク物語』で初めて聞いてすごく好きな曲だったんですが、このライヴ盤のを聞いてもっと好きになりました。このアルバムの中では「さよならハリウッド」「キャプテン・ジャック」の流れが一番大きなクライマックスですね。
このライヴ・アルバム大好きですね。暖かみある演奏が最高です。この頃のライブ音源、もっとあるようだからライヴ・アンソロジーとして出てほしいですね!
この頃のライブ音源を集めるとすごいことになりそうですね。あるいは、初期のライブから最近のライブまでのアンソロジーでも楽しめるでしょう。ブートレグはわりと当たり外れのあるものなので、情報、とてもありがたいです。
コメントとTBありがとうございました。
このアルバム、ほんと思い入れがあって、かつ今聴いても楽曲、録音とも最高の1枚だと思います。
自分的にはビリーのアルバムでもベスト3には間違いなく入れたいです。・・・って、別に順位決めなくたってイイんですけどね。(笑)
またお邪魔します。これからもよろしくお願いします。
楽曲、演奏、ともに最高の一枚ですね。「ニューヨーク物語」は、楽曲はいいものの、アレンジ・録音が少しパンチ力に欠けるんですよね。それ以前の作品でも、『コールドスプリングハーバー』は大好きですが、『ストリートライフ・セレナーデ』『ピアノ・マン』はライブ音源の方がかっこいい曲が多い気がします。
これからもよろしくお願いします!