
とは言っても、このアルバムは「血みどろのヘヴィー・ミュージック」ではない。ひずんだギターの「轟音」にあふれた音楽ではあるが、決してやかましい音楽ではない。いや、むしろ彼らの音楽はうるさい音楽の対極にある。これは言葉の上では矛盾しているかもしれないが本当のことだ。嵐のような、吹雪のような轟音の向こうから、細く澄んだ美しい音世界が垣間見えるような音楽。独特の浮遊感と静けさ。そう、轟音の中に静かなはかない美しさを表現しているのがマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの「ラヴレス」だ!
僕にとってこのアルバムは「あー、こういうのもありなのか!!」と、ポップ・ミュージックの概念を大きく広げてくれた作品だ。一曲目「only shallow」でいきなり嵐のようにうなるギターと、その向こうに湧きあがる泉のような世界の調和に、頭の中じゅうに快感リキッドがほとばしる。「loomer」では音程の揺れる轟音ギターと間奏のギターの低音フレーズに、音楽に対してそれまで僕が持っていた古い感覚を練りつぶされる。「to here knows when」では、うねる轟音ストリングス(ギターのフィードバック?)の向こうに気持ちいいループと歌の世界が広がる。後奏のうねるギター・リフもかっこいい。「i only said」では、うねりまくるギターにまたまた快感リキッドまみれになる。これぞ合法ドラッグという感じだろうか。「sometimes」は、言ってみればギターの弾き語りに歪んだギターを重ねただけの曲。しかし、このアレンジがケヴィン・シールズの歌のはかなさ、切なさを強烈なものにしていることは間違いない。「blown a wish」は、このアルバムの中で一番幸せな気分になれる美しい曲だ。それに続く「what you want」では、テンションの高い轟音ギターにまたまたぶっとばされる。最後の「soon」では、ノリの良いビートの上にオーロラのように轟音ギターとボーカルが広がり、快感リキッドまみれの僕を置いてアルバムはフェイド・アウトする。
バレンタイン・デーにこのアルバムを恋人にプレゼントすると、冒頭に書いたような理由から勘違いされるかもしれない。しかし、バレンタイン・デーに彼女と2人で快感リキッドまみれになってみたい、という夢を僕は捨てていない(笑)。
当時日本でも、いっぱいフォロアーが生まれましたよね〜!
1991〜2年に、“ローラーコースター・ツアー”ってのがあって、マイ・ブラッディと、ジーザス&メリーチェインと、ブラーと、ダイナソーJRが、一緒にライブツアーをしたのですが、私はなぜか、ブラー以外の他のバンドは、CD持ってたのに、ブラーだけ持ってなかったんですよね・・・(汗)けっこう人気だし、大好きなXTCに、影響を受けたバンドなのに、なぜなんだろう・・・?ローラーコースター・ツアー当時の、“ポップシーン”って曲は大好きなのですが・・・。
マイ・ブラッディ、VO.のビリンダちゃんが美人で、くねくねした踊りで、大好きです!
スマパンだったら、もちろんダーシーちゃん・・・。
ラッシュのエマとミキも可愛かったな〜♪
それにしても、seesaaの調子が最近よくありませんねぇ。おもい・・・。で、コメントもよくエラーになりますね・・・。