2006年01月03日

苦悩する若者:ザ・フー「四重人格」「さらば青春の光」

さて、ニートについて書いたついでに、若者の自己実現への戦いをサポートする一枚を紹介します。
The Whoの「QUADROPHENIA (四重人格)」!!
【CD】フー/四重人格<2002/8/21>
このアルバムは傑作『トミー』と並ぶ、ザ・フーの「ロック・オペラ」作品の一つ。アルバムが一つのストーリーに沿って構成されているというものだ。しかし、このアルバムの魅力はそこにあるわけではない。「僕はいったい何者なんだろう?」「本当の僕はどこにあるのだ?」といったことを悩む若者、というのがこのアルバムのテーマなのだ。このテーマの元に素晴らしい楽曲がずらりと並んだ2枚組の作品である。ギタリストピート・タウンゼンドの「ロックンロールは我々を苦悩から逃避させるものではない。悩みつつ、踊らせてくれるのだ」という言葉は有名だが、このアルバムはこれをまさに体験できる最適の一枚だという意味で、彼らの最高傑作といっていいだろう。

ジョン・エントウィッスルのベースが踊りまくる「リアル・ミー」に始まり、流行を追う自分自身に葛藤する「カット・マイ・ヘアー」、孤独の先に自己実現への希望を勝ち取る「ぼくは一人」、浜辺で生と死と愛を想う「海と砂」、そして最終的なキーワードを提示し感動の中で幕を閉じる「愛の支配」。他にも「ダーティ・ジョブ」「ドゥローンド」「アイヴ・ハド・イナフ」など大いに盛り上がれるロック・ナンバーも多い。ドラムのキース・ムーンがユーモラスな歌声を聞かせる「ベル・ボーイ」も楽しい。

ひとつ難癖をつけるとすれば、対訳があまり良くない部分が散見されることだろうか(こういうのは多いけどね)。たとえば、「ぼくは一人」では「I'm one」と「I'm the one」の重大な違いを訳しわけていない・・・。また、「ドゥローンド」は英題は「drowned」なのだが、これは正しくは「ドゥラウニド(せめてドゥラウンド)」と発音するべきなので「ドゥローンド」はおかしい・・・。(ま、細かいことですけどね)

このアルバムは「さらば青春の光」として映画化もされた。(こちらのDVDも昨年発売されていたそうだ。)こちらはThe Police のスティングが出演していることも話題になった作品。
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ラベル:ザ・フー
posted by muse at 18:43| Comment(7) | TrackBack(14) | the Who ザ・フー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アルバムはすみません、拝聴しておりませんが、映画は見ました!
モッズ・ファッションを真似して、ベスパまで買ってしまいましたよ・・・(笑)
スティングが奇妙なダンスを披露するシーンはなんともはや・・・でしたけれど。
今年もよろしくお願いします。
Posted by vivian at 2006年01月03日 20:56
vivianさん、ありがとうございます。おぉ、べスパまで・・・。すごいですねぇ。スティングはでも、かっこいいですよね。
今年もよろしくお願いします!
Posted by muse at 2006年01月04日 14:08
遅れました〜。TBありがとうございます。
このアルバムは実にかっこいいっす。モッズとか文化的な面もそうなんですけど、音楽が凄くいいですよね。映画のスティングの際立ったかっこよさは正にエース!これとは関係のないところでポリスとして音楽的に売れるんですから多才な人だったんでしょうね。これからもよろしくお願いします。
Posted by フレ@ロック好きの行き着く先は… at 2006年01月07日 21:32
トラックバックありがとうございました。当方もフーの大ファンです。また遊びに来てください。
Posted by ぷくちゃん at 2006年01月07日 22:24
フレさん、ぷくさん、どうもありがとうございます!また寄らせていただきます。これからもどうぞよろしくー。
Posted by muse at 2006年01月08日 11:24
TBありがとうございます。

自分もコレがザ・フーの最高傑作だと思います。
このアルバムでは冒頭「リアル・ミー」のベースがいきなりの衝撃なんですよね。このドライブ感と縦横無尽さは 唯一無二でカッコイイですね。

Posted by akihiroz at 2006年10月28日 06:51
akihirozさん、どうもありがとうございます。
「リアル・ミー」のジョン・エントウィッスルの縦横無尽さ・・・圧巻ですよね。この曲は、町の中を歩いてるときなんかにも突然頭の中で流れ始めることがあります。そういう時はとても気分がハイになりますね。
Posted by muse at 2006年10月30日 19:43
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