2009年01月14日

竹原信一市長の不人気市議アンケートの問題点

鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、自身のブログ「阿久根時事報:住民至上主義」で、「市議会不人気アンケート」として市議15人全員の実名を挙げて「阿久根市議会で辞めてもらいたい議員は誰か」という質問へのネット投票を呼び掛けている。

竹原信一市長「市議会不人気アンケート」@ブログ『住民至上主義』

まったく、バカじゃないかと思う。インターネット上でのアンケートの信頼性の低さと問題点については以前にも書いたことがある。市長と対立する議員たちの肩を持つつもりはないが、どんな意図があったのだとしても、こういうバカなアンケートで意味の無い数値を出そうとするのはやめて欲しい。

こんな形でアンケートをとっても、市民の声を反映した結果とはならない。投票者が阿久根市民かどうかすらわからないし、同一人物の複数投票も防げない。

それに、この手のアンケートをおこなうこと自体がネガティブな感情を煽ってしまい、結果にも偏りが生じてしまう。実際、アンケートの集計結果を見てみると、「全議員辞めてもらいたい」という最もネガティブな項目への投票が多い。これは本当に市民がそう思っているのか、それとも単にネガティブ項目に票が偏りやすいというこの手のアンケートの性格によるものか、判断のしようがない。

また、すべての項目を一緒にせず3つのグループに分けているのも意味不明。公平な投票になっていないのだ。あまりにもヒドイと思う。そして、それぞれのグループの中で「辞めて欲しい」得票が一番多いのは、一番上に名前が挙がっている議員になっている・・・。しかも、一つ目のグループの一人目の議員への投票が突出している・・・。信頼できないデータになっているのは一目瞭然だろう。

しかし、これだけいい加減なアンケートでも、なんらかの「結果」が出てしまい、数値だけが独り歩きしてしまう危険もある。賢明な人間ならば、最初からこのようなアンケートをおこなわないという判断ができたはずである。

banner_04.gif
posted by muse at 18:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 想い・日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。